表示が主な目的である一覧画面では、カスタマインによる装飾を施すことで、特定のフィールドやレコードが認識しやすくなり、一覧画面をより見やすくする事ができます。
この記事では、ステータスが「上長確認中」となっているフィールドの文字色を赤く、字を大きく・太くして、見やすくするカスタマイズをご紹介します。
カスタマイズするアプリ
カスタマイズするアプリは次のように作成してください。
※フィールド名とフィールドコードは同じものを指定します
また、次のようにプロセス管理を設定してください。
※注:このカスタマイズで大事なのは「上長確認中」というステータスがあるという1点なので、動きを見るだけで良いなら、その1点のみ設定してもらえば確認できます。
カスタマイズ
これを実現するカスタマイズはアクションを3つ設定します。次のように設定してください。
やること「フィールド文字色を変更する」、条件「一覧画面を表示した時」「ステータスが特定の値ならば」を選択し、ステータスが「上長確認中」と「等しい」事を確認するようにします。
やること「フィールドの文字を拡大縮小する」、条件「一覧画面を表示した時」「ステータスが特定の値ならば」を選択し、ステータスが「上長確認中」と「等しい」事を確認するようにします。
やること「フィールドの文字を太字にする」、条件「一覧画面を表示した時」「ステータスが特定の値ならば」を選択し、ステータスが「上長確認中」と「等しい」事を確認するようにします。
これでカスタマイズは完成です。動きを試してみてください。次の画像のようになりましたか?
一覧画面のカスタマイズで気を付けたいポイント
カスタマインに慣れている方は、条件が同じなので1番アクションでフィールド条件を設定すれば2番、3番アクションは条件「他のアクションの実行が完了した時」で繋げればよいのでは?と思われるかもしれません。
ですが、このケースでは条件「他のアクションの実行が完了した時」を使用していません。
これはなぜかというと、「フィールド文字色を変更する」のように一覧の複数行にまとめて作用するタイプの「やること」は、そのアクションの追加条件にマッチする行が1行でもあれば実行されます。
そしてこの記事中のカスタマイズ例ですと、その次の「フィールドの文字を拡大縮小する」も複数行にまとめて作用するタイプの「やること」を使っています(「フィールドの文字を太字にする」も同様です)。
このとき「他のアクションの実行が完了した時」でつないでいても、その前のアクションで追加条件にマッチした行の情報は引き継がれません。つまり改めて全行が対象となります。
そのため、ここに追加条件をつけずに「他のアクションの実行が完了した時」でつなぐと、無条件で「フィールドの文字を拡大縮小する」が全行に対して適用されて、想定外の行の文字が拡大縮小されます。
このような場合は、「他のアクションの実行が完了した時」でつないだ先のアクションでも同じ追加条件を設定してあげる必要があります。
今回の記事の例では、同じ追加条件を設定するなら条件「他のアクションの実行が完了した時」でアクションをつなぐ意味がないので、個別に設定する形で例を作っています。
おわりに
この記事では、ステータスが「上長確認中」となっているフィールドの文字色を赤く、字を大きく・太くして、見やすくするカスタマイズをご紹介しました。
また、ステータスに関連するカスタマイズでいうと、特定のステータスの時にフィールドを編集不可にする という記事もありますので、併せてご覧ください。
ぜひ、あなたのkintoneアプリに思うようなカスタマイズを入れて、kintoneアプリをより使いやすくしてみてください!
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