今回は案件に対して顧客ごとに採番する方法をご紹介します!



以前にも顧客ごとに採番する方法はご紹介しましたが、

やること「自動採番を行う」が機能がアップデートされ、

「採番キー」を設定できるようになったので、

非常に簡単に実現することが出来るようになりました!


Customineの基本的な事柄は、「はじめてのカスタマイズ」をご覧ください。

また、通常の自動採番は「自動採番して、レコード登録する」等をご覧ください。


アプリのフォーム


「顧客マスタ」アプリと「案件管理」アプリの二つを用意します。

フォームは以下の通りです。


顧客マスタ




フィールドタイプ

フィールド名

フィールドコード

備考

文字列(1行)

顧客ID

顧客ID

必須・重複禁止

文字列(1行)

顧客名

顧客名

なし


案件管理




フィールドタイプ

フィールド名

フィールドコード

備考

文字列(1行)

案件ID

案件ID

必須・重複禁止

文字列(1行)

案件名

案件名

なし

ルックアップ

顧客ID

顧客ID

顧客マスタから顧客ID

を取得

必須

文字列(1行)

顧客名

顧客名

ルックアップで顧客マスタ

からコピー


やりたいこと


自動採番のカスタマイズと言えば、フィールド編集不可とレコード再利用時に空するカスタマイズもするのが定番ですよね!


  • 案件管理アプリでレコードを作成したときに、顧客ごとの連番を作成し、案件IDとする。


  • 案件IDは自動入力なので編集不可にしておく。


  • レコード再利用時は案件IDを空にする。


Customineの設定


新規レコード保存時に、顧客ごとの連番をセットする



やること

自動採番を行う」を使います。

以下は、「自動採番を行う」の設定です。

  • フィールド:案件ID

  • アプリ単位の採番:アプリ単位で採番

   ここを「なし」に変えると、複数アプリで

   通しの連番を作成することが出来ますが今回は必要ないので

   「アプリ単位で採番」にしています。

  • ゼロ埋め:する(任意)

  • 桁数:3(任意)

  • 前につける文字列(プレフィックス):「= 顧客ID & "-"」
    顧客ごとの連番になっているとわかるように、前に顧客IDを付けています。
    顧客IDが「C0134」なら「C0134-001」の様になります。

  • 後ろにつける文字列(サフィックス):なし

  • 採番サイクル:なし

  • タイムゾーン:日本標準時間

  • 採番キー:「= 顧客ID 」

   この「採番キー」が今回のポイントです。

   「採番キー」省略時は「フィールド」で指定したフィールドコードが

   同じものが同じ採番グループとして通し番号が発行されます。

   「採番キー」を指定すると、フィールドではなく、

   同じ「採番キー」を指定したものが同じ採番グループになり、

   その中での通し番号が発行されます。

   今回はここに「顧客ID」フィールドの値を入れたので、

   「顧客ID」ごとの通し番号が作成されます。


条件

レコードを保存する直前(削除時は除く)」と「フィールド値が特定の値ならば」で、案件IDが空の状態で保存された時だけ動くようにしておきます。

ここは通常の自動採番と同じですね。


顧客IDを編集不可にしておく



やること

フィールドを無効化する」です。


条件

追加画面・編集画面を表示した時」です。

一覧画面でも編集不可になるようにしておきましょう。

ここも通常の自動採番と同じですね。


レコード再利用時は案件IDを空にする。



やること

フィールド値をクリアする」です。


条件

再利用モードで追加画面を表示した時」です。




これで設定完了です。

「kintoneアプリへ登録」し、動作チェックしてみましょう。


先に顧客マスタアプリでいくつか顧客情報を作成しておきます。



その後、案件管理アプリでレコードを作成してみましょう。

選択した顧客ごとに採番され、案件IDとして自動で入力されるはずです。





終わりに

使っていて思うのですが、実は自動採番に採番キーの機能が増えたことで、顧客ごとの自動採番以外にも、対応できるケースが格段に増えています!


この機能、覚えておいて損はないですよ!


ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!


Customineドキュメントサポートページもぜひご活用ください。