gusuku Customineを使ったkintoneアプリのカスタマイズは、とても簡単です。思いついたことを試し、駄目だったらやり直し、何度でも試行錯誤することが出来ます。ここでは、Customineの基本的な事柄をご説明します。


カスタマイズの手順

kintoneアプリのカスタマイズは、おおよそ以下のような手順で行います。

  1. まずkintoneアプリをだいたい完成させておく
  2. Customineでカスタマイズ、kintoneアプリに登録
  3. kintoneアプリで動作を試す

初めにあらかじめkintoneアプリを程々の完成度で構いませんので、完成させておきます。必要になりそうなフィールドを配置し、計算で必要になりそうなフィールドコードは分かりやすいフィールドコードを付けておきます。


次に、Customineでそのアプリ向けにカスタマイズを作ってみます。少し設定したらkintoneアプリに登録して見ましょう。


最後にkintoneアプリをリロードして、カスタマイズの動作を確認します。思ったように動きましたか? 思ったように動かなかった場合や、もう少し機能を追加したい場合は、2.に戻って繰り返します。


必要があれば、1.に戻ってkintoneアプリに変更を加えることもあるでしょう。小さい変更を繰り返し、動かしながら確認していくのがコツです。


このような流れで、カスタマイズを行っていきます。


カスタマイズの例


それでは、実際のカスタマイズの例を順を追ってご説明します。


カスタマイズするアプリはkintoneアプリストアから「案件管理」を選びました。アプリを追加する際に「サンプルデータを含める」にチェックを入れて、ご自分のkintone環境にアプリを追加してください。


カスタマイズで実施すること


こちらの案件管理アプリには、案件の確度をA/B/Cで入力する機能があります。この確度がAの案件を一覧画面で目立たせる、というカスタマイズをしてみましょう。


公式サイトのデモ動画の27秒目付近から、同じカスタマイズを実施していますので参考にしてください。


サインアップがまだの方はこちらを参考にサインアップし、ご利用中のkintoneと接続設定を済ませておいてください。


新しいカスタマイズを開く

Customineにサインインした直後は、カスタマイズするアプリの選択画面になります。
接続設定で選択したアプリの一覧がありますので、この中からカスタマイズしたいアプリ(ここでは案件管理アプリ)を選択してください。

ドライブ画面のカスタマイズ一覧を開いている方は、「空白のカスタマイズを作成」で同様の画面に進みます。


カスタマイズするアプリを選択すると、このような初期画面になります。メイン画面の詳しい見かたについてはこちらをご確認ください。



Customineの考え方


Customineでは「やること」と「条件」の組み合わせで、カスタマイズを実現していきます。また、このセットを「アクション」と呼び、アクション同士の組み合わせを工夫していくことで、複雑なカスタマイズも簡単に構築することが出来るようになります。

各カスタマイズとkintoneアプリの関係は、以下のようになります。

「やること」を追加


アクション番号の1番の「やることを追加してください」という箇所をクリックして、やること一覧を開きます。Customineでは、設定すべきところは赤い文字で表示されていますので、そこをクリックしていきます。

「やること」はカテゴリーで分かれています。色々ありますがここでは、「その他のUI」カテゴリーを選択し、「フィールド背景色を変更する」を選択します。

右上の「キーワードで検索」に適当なキーワードを入れてEnterキーで確定すると、キーワード検索も可能ですのでお試しください。



選択すると、このような画面になります。条件には、自動的に「一覧画面を表示した時」が設定されています。多くの「やること」では、標準的な条件が自動的に設定されます。これは変更することも出来ますし、更に条件を加えることも出来ます。

ここでは条件については後で設定することにして、続いて背景色を変更したいフィールドと、色を選択してください。



フィールドは複数選択できますので、一覧に表示されているフィールドの中からいくつか選択してください。


色まで設定した段階では、この状態になります。

この状態で、kintoneに登録していただいても構いません!

結果がどうなるのか、是非試してみてください。


ここでは、やりたかった「確度がAの案件を一覧画面で目立たせる」を実現するために、更に条件を加えます。条件の下にある「+」をクリックして、「フィールド値が特定の値ならば」と言う条件を選択します。


アクションはこのようになりました。条件として「フィールド」には「確度」フィールドを、「条件」には「等しい」を、比較値には「A」をそれぞれ設定してください。


最終的な条件はこのようになります。また、この条件を削除するには右側の「X」で削除することが可能です。
その下の緑色の反転ボタンは、この条件を反対にした条件を作りたい時にクリックします。クリックすると条件が変わるので、試してみてください。


これで一通りのカスタマイズは完成です。黄色の「kintoneアプリへ登録」をクリックしてください。
カスタマイズを変更してから、まだkintoneに登録していない場合には「●」が表示されていますので、これが表示されているときには忘れずに登録をしてください。


では、kintoneアプリに戻ってカスタマイズの動きを見てみましょう。登録ボタンの左にあるリンクアイコンが、カスタマイズしているkintoneアプリにリンクしているのでクリックしてください。



案件一覧の確度Aのレコードが、一覧画面でしっかり目立って表示されています!


まとめ


はじめてのカスタマイズは以上になります。プログラミング無しで、kintoneのカスタマイズを実現するイメージを掴んで頂けましたでしょうか?


繰り返しになりますが、小さい変更を繰り返し、動かしながら確認していくのがコツになります。

条件を変えてみたり、別のやることを追加したり、色々試してみてください。


もう少し噛み砕いた概要を知りたい、という場合「初めての方へ:カスタマイズの考え方のヒント・ガイド」がありますので、合わせてご確認ください!


もし分からないことがありましたら、カスタマイズ画面右下にあるチャットでお気軽にご質問ください。