Customineはサイボウズスタートアップス株式会社様のプリントクリエイターと連携することができます。
今回はそのプリントクリエイターで関連レコード一覧を出力する方法をご紹介します!
条件に合うレコードの一覧を表示してくれる「関連レコード一覧」機能はとても便利ですが、プリントクリエイターでの出力には対応していないんですよね~。
プリントクリエイターにはアプリ連携という機能があって、そちらを使うと関連レコード一覧と同様に他のアプリのレコードを出力する方法はありますが、そちらはプリントクリエイターをプレミアムコースでお使いの方限定の機能となっております。
でもテーブルならスタンダードコースの方でも出力できますし、簡単に出力できます。
そこで!関連レコード一覧の内容をそっくりそのままテーブルにコピーしてしまえば簡単に出力できるようになりますよね!
Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。
アプリのフォーム
今回使うのは、アプリストアの「営業支援パック」です。その中の顧客管理アプリは関連レコード一覧フィールドで、関連する案件レコードと活動履歴レコードを表示しています。
今回は関連する案件レコードの一覧を出力するためにテーブルにコピーしてみましょう!
そのためにはコピー先となるテーブルを用意する必要があります。
「案件一覧コピー」テーブル(コピー先のテーブル)内のフィールドリスト
フィールドタイプ | フィールド名 | フィールドコード | 備考 |
文字列(一行) | 案件名 | 案件名 | |
文字列(一行) | 確度 | 確度 | |
日付 | 受注予定日 | 受注予定日 | |
数値 | 合計費用 | 合計費用 | |
ユーザー選択 | 商談担当者 | 商談担当者 |
ポイントは「確度」を文字列フィールドにすることです。
コピー元と同じようにドロップダウンフィールドにしてしまうと、コピー元アプリのドロップダウンの選択肢を変更したときに、こちらの選択肢まで変更する必要があります。
やりたいこと
レコード詳細画面に設置したボタンを押すと、関連レコード一覧がテーブルにコピーされる。
Customineの設定
ボタン設置
やること
「ボタンをメニュー位置に配置する」を使います。設置場所は「レコード詳細メニューの上側」です。
条件
「詳細画面を表示した時」を使います。
関連レコード一覧のレコードを取得する
やること
「関連レコード一覧の条件でレコードを取得する」を使います。関連レコードの一覧と同じ条件でレコードを取得するので、関連レコード一覧の取得条件が変更されても大丈夫です!
条件
「ボタンを押した時」を使います。先ほど設置したボタンをクリックしたら発動するようにしましょう。
取得したレコードをテーブルに入れる
やること
「レコードをテーブルに書き出す」を使います。取得したレコードをテーブルに入れることができます。
フィールドマッピングで、取ってきたレコードのどのフィールドをテーブル内のどのフィールドに入れるかを入力します。
ユーザー選択フィールドにユーザーをセットするには、ログイン名を入力する必要があるので、「商談担当者」のセットする値は「= 商談担当者.code」となります。
条件
「他のアクションが完了した時」をつかって、レコード取得の直後に処理されるようにします。
さて、ここまでで、関連レコード一覧をテーブルにコピーすることはできるようになりました。
ですが、画面上は何の変化もありません。詳細画面でレコードを更新した場合、画面を再読み込みしないと変化が現れません。
そこで、自動で再読み込みする機能を追加しましょう。
画面自動再読み込み
やること
「画面をリロードする」を使います。
条件
「レコードが自動的に保存された時」を使います。Customine では、詳細画面や一覧画面のように、本来の kintone 画面上ではレコード保存が行われない画面でも、フィールド値を修正するようなアクションを実行すると、自動的にレコードを保存する機能があります。
この機能によってレコードの保存が行われた場合に何か別のアクションを行いた場合、この「レコードが自動的に保存された時」を指定します。
使い方
今回のカスタマイズでは、自動で関連レコード一覧をテーブルにコピーするのではなく、設置したボタンを押したタイミングでコピーされます。
プリントクリエイターで出力する直前に必ず「関連レコードをテーブルにコピー」ボタンを押しましょう。
テスト
設定が完了したら、「kintoneアプリへ登録」し、動作チェックしてみましょう。詳細画面で設置された「関連レコードをテーブルにコピー」ボタンを押してみてください!
画面が再読み込みが終わるとテーブルに関連レコード一覧と同じ内容が入っているはずです。
その後、プリントクリエイターでテーブルを出力してみましょう。
例えばこの赤枠の部分の様に出力することができます。
終わりに
ちょっとした発想と工夫でお困りごとを解決できるのがCustomineです!
kintoneの標準機能とCustomineをうまく組み合わせれば、出来ないと思っていたことが実は実現可能だったりします。
様々な「やること」と「条件」が用意されており、今後も増えていきます。チェックしてみてくださいね!
Customineドキュメントやサポートページもぜひご活用ください。