kintoneは日付が西暦(20××年)で表示されるようになっています。
しかし、書類や業務によっては和暦(平成××年)で表示したい場合があると思います。
そこで今回は、日付を和暦で表示するカスタマイズを作成したいと思います。
このカスタマイズは、「日付」フィールドだけではなく「日時」「文字列(1行)」フィールドなどでも利用することができます。
Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。
利用想定シーン
「日付」フィールドに入力した西暦を、元号と和暦年数に分解して、それぞれ「文字列(1行)」フィールドに表示するカスタマイズを作成します。
アプリのフォームは以下の通りです。
Customineの設定
以下のステップでカスタマイズを作成していきます。
- 西暦を和暦に変換する
- フィールドを無効化する
1. 西暦を和暦に変換する
「日付」フィールドに入力されている西暦を元に和暦に変換するカスタマイズを作成していきます。手順は以下の通りです。
- 「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「西暦を和暦に変換する」を選択します
- 「変換元の日付」には「日付」を選択します
- 「元号のセット先」には「元号」を選択します
- 「和暦年数のセット先」には「年」を選択します
- 「条件」には「フィールドの値を編集して値が変わった時」を選択します
- 「フィールド」には「日付」を選択します
- 「一覧画面の鉛筆を押した時」は「一覧画面の鉛筆を押した時も含める」にしておきます
最終的には以下の設定になります。
このカスタマイズに加え、「追加画面を表示した時」に日付から和暦に変換するカスタマイズを作成することで、日付の初期値を「レコード登録時を初期値にする」に設定している場合にも、その初期値から和暦に変換することができます。手順は以下の通りです。
- 「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「西暦を和暦に変換する」を選択します
- 「変換元の日付」には「日付」を選択します
- 「元号のセット先」には「元号」を選択します
- 「和暦年数のセット先」には「年」を選択します
- 「条件」には「追加画面を表示した時」を選択します
以下の設定になります。
2. フィールドを無効化する
元号と和暦年数が表示されるフィールドを無効化することで、手入力を禁止し、異なる和暦が入力されることを防ぎます。
カスタマイズ手順は以下の通りです。
- 「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「フィールドを無効化する」を選択します
- 「フィールド」に「元号,年」を選択します
- 「条件」には「追加画面・編集画面を表示した時」を選択します
- 「一覧画面の鉛筆を押した時」は「一覧画面の鉛筆を押した時も含める」にしておきます
以下の設定になります。
以上でカスタマイズは完了です!
「kintoneアプリへ登録」し、動作を確認してみてください。
2019年以降の元号への対応については、新元号への対応をご覧ください。
まとめ
今回は日付から和暦を表示するカスタマイズをご紹介しました。
今回のカスタマイズでは「日付」フィールドを使いましたが、「文字列(1行)」フィールドから和暦を変換する場合には「2018ー01ー01」や「2018/01/01」といった形式で入力する必要があるので注意して下さい。
また、和暦年数のセット先として「文字列(1行)」フィールドの他に「数値」フィールドも使用することができます。
業務に合わせた、カスタマイズをして頂ければと思います。