kintoneのラジオボタン・ドロップダウンを使用すると、複数の選択肢から一つの項目を選択することが可能です。
これらを利用し、アンケートの回答や顧客の職業などを管理するアプリを手軽に作成することができます。
しかし、選択肢ごとに該当するフィールド・グループがある場合、選択肢の数によってはどれがどのフィールド・グループなのか分からなくなることも・・・
今回はそんなお悩みを解決するカスタマイズを作成していきます!
同じようなことをチェックボックスでやりたい場合には、こちらを参考にしてください。
Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。
利用想定シーン
今回はラジオボタンで選択した項目に該当するグループフィールドとその中にある「文字列(1行)」フィールド・「数値」フィールドが表示されるカスタマイズを作成しようと思います。
例)ラジオボタンの「小学生以下」を選択すると、「小学生以下」のグループフィールドが表示され、更に詳細な料金区分が表示される。
ラジオボタンによる表示の流れ
アプリのフォームは以下の通りです。
Customineの設定
今回は大きく分けて、以下の2つのステップでカスタマイズを作成していきます。
フィールド・グループを一旦すべて非表示にする
ラジオボタンの選択項目に該当するフィールド・グループを表示させる
カスタマイズの手順は、“簡単なカスタマイズ【チェックボックスのチェック有無によって、該当するフィールド・グループの表示/非表示を切り替える】”とほとんど同じですが、フィールド・グループを表示させる際の「フィールドと比較値の一致条件」が「等しい」になっています。ここがポイントです!
では、詳しく手順を紹介していきます。
1. フィールド・グループを一旦すべて非表示にする
最初に、レコードの追加・編集・詳細画面を表示した時、フィールド・グループが一旦すべて非表示になるアクションを作成します。
また、一度選択した項目を変更する場合に、該当するフィールド・グループを非表示に戻すアクションも作成します。
まず、レコードの追加・編集・詳細画面においてフィールド・グループが表示されないようにするカ設定手順は以下の通りです。
「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「フィールドやグループを非表示にする」を選択します
「フィールド」に「小学生以下,中高生,一般(大学生含む)」を選択します
「条件」には「追加画面・編集画面・詳細画面のいずれかを表示した時」を選択し、「一覧画面の鉛筆を押した時」は「一覧画面の鉛筆を押した時は含めない」にしておきます
以下のような設定になります。
次に、選択項目が変更された場合に非表示に戻すアクションの設定手順は以下の通りです。
「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「フィールドやグループを非表示にする」を選択します
「フィールド」には「小学生以下,中高生,一般(大学生含む)」を選択します
「条件」には「フィールドの値を編集して値が変わった時」を選択します
「フィールド」には「年齢層」を選択し、「一覧画面の鉛筆を押した時」は「一覧画面の鉛筆を押した時は含めない」にしておきます
以下のような設定になります。
2. ラジオボタンの選択項目によって必要なフィールド・グループを表示させる
ラジオボタンの選択項目によってフィールド・グループを表示させるには、上記「1.フィールド・グループを一旦すべて非表示にする」設定の実行完了時に、表示させるための条件を追加するアクションを作成します。
アクション1の画面表示時のグループ非表示、アクション2のラジオボタンの選択変更時のそれぞれの後に実行する表示アクションが必要になります。
画面表示時
「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「フィールドやグループを表示する」を選択します
「フィールド」には「小学生以下」を選択します・・・☆
「条件」には「他のアクションが完了した時」を選択し、非表示の状態から実行するように設定しておきます
「アクション」は画面表示時に非表示にするアクションの番号、ここでは「1」を選択します
「条件」を追加し、「フィールド値が特定の値ならば」を選択します
「フィールド」には「年齢層」を選択します
「条件」には「等しい」を選択します
「比較値」には「小学生以下」を入力します・・・☆
※文末に☆がついている箇所を「中高生」や「一般(大学生含む)」に変更することで、それぞれのグループフィールドを表示させることができます。
最終的には以下の設定になります。
ラジオボタンの選択変更時
設定手順は以下の通りです。
「やること」でカテゴリー:フィールドの中から「フィールドやグループを表示する」を選択します
「フィールド」には「小学生以下」を選択します・・・☆
「条件」には「他のアクションが完了した時」を選択し、非表示の状態から実行するように設定しておきます
「アクション」はラジオボタンの選択変更時に非表示にするアクションの番号、ここでは「2」を選択します。
「条件」を追加し、「フィールド値が特定の値ならば」を選択します
「フィールド」には「年齢層」を選択します
「条件」には「等しい」を選択します
「比較値」には「小学生以下」を入力します・・・☆
※文末に☆がついている箇所を「中高生」や「一般(大学生含む)」に変更することで、それぞれのグループフィールドを表示させることができます。
最終的には、以下の設定になります。
以上でカスタマイズは完了です!「kintoneアプリへ登録」して動きを確認してみてください。
まとめ
ラジオボタンの選択項目によって、該当するフィールド・グループの表示/非表示を切り替えるカスタマイズは以上になります。
今回はラジオボタンを使ったカスタマイズをご紹介しましたが、ドロップダウンでも同じ手順でカスタマイズを作成することができます。
特にドロップダウンはラジオボタンより選択肢が多くなる場合が多いので、非表示にできるとスッキリして分かりやすくなりますね!
顧客の職業に合わせて、製品別のグループフィールドを表示するなど業務に合わせて様々なカスタマイズをして頂ければと思います。