固定値ではなくて、マスタアプリのレコードをプルダウンで選択したいときってありますよね!


この記事では、プルダウンの選択肢をマスタアプリから取得し、1つ目のプルダウンの値によって2つ目のプルダウンの選択肢を変更するカスタマイズを紹介します。


なお、固定値を選択肢にするプルダウンを配置する方法は、こちらの記事が参考になります。

プルダウンの値によってほかのプルダウンの選択肢を変更する


kintoneアプリの準備

フィールドを次のように用意します。

※スペースフィールドに設定できるのは要素IDのみです。

要素ID

フィールドタイプ

pulldown1

スペース

pulldown2

スペース


マスタアプリの構成

マスタアプリの構成は下記のように大項目と小項目に分かれています。

1つ目のプルダウンで「大項目」を選択し、2つ目のプルダウンでは「大項目」で選択した値によって「小項目」の選択肢を変更します。



カスタマイズ結果のイメージ

  • 追加画面・編集画面 プルダウン1つ目


  • 追加画面・編集画面 プルダウン2つ目


カスタマイズの設定

それでは、カスタマイズを設定してみましょう!


おおまかな流れは下記になります。

  1. マスタアプリから全レコードを取得してプルダウン1を作成

  2. プルダウン1の値をもとにレコードを取得してプルダウン2を作成


詳しく見ていきましょう。


マスタアプリから全レコードを取得してプルダウン1を作成

まず、やること「全レコードを取得する」で、マスタアプリから全レコードを取得します。

このままプルダウンのレコードに使用してしまうと、大項目の「やさい」「くだもの」が複数表示されてしまうので、「レコードから重複を除去する」で重複するレコードを除去してから、「レコードを選択するプルダウンをスペースに配置する」を設定します。


プルダウン1の値をもとにレコードを取得してプルダウン2を作成

プルダウン1の選択の結果を「キーの値」に設定して、やること「キーを指定してレコードを取得する」でマスタアプリのレコードを取得します。

条件は「プルダウンの選択を変更した時」にしていただくと、プルダウン1の値を選択しなおした時も再度レコードを取得しすることが可能です。

レコードを選択するプルダウンをスペースに配置する」でプルダウン2を作成します。


以上で、カスタマイズは完成です!


プルダウン2の選択肢が想定通り表示されないときは、「レコードの一覧をポップアップで表示する」などでレコードが正しく取得できているか確認してみてください!


また、取得したレコードの確認方法については、下記ページも参考になります。

カスタマイズ作成中にアクションで取得したレコードの内容を確認する方法はありますか?


プルダウンを配置する「やること」は「レコードを選択するプルダウンをスペースに配置する」の他にも「プルダウンをスペースに配置する」など複数ありますが、「フィールド値をレコードから選択するプルダウンを作成する」の場合はプルダウンで選択した値を、アクションの結果として保持していないため、今回のようにプルダウンで選択した値を他のアクションで指定したいときは、「データ保存フィールド」のパラメーターに設定したフィールドを指定する必要があるのでご注意ください!



おわりに

「地域」から「店舗」を選択したり、「種別」から「製品」を選択したり、選択肢が複数あるときに絞って選択できると便利ですよね!


また応用的な話として、例えば住所だと次の記事も参考になります。

住所をプルダウンで入力するkintoneカスタマイズ


ドキュメントサポートページもぜひご活用ください。

また、ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!