この記事では、既読ユーザーをテーブルに追加して管理するカスタマイズを紹介します。
なお、テーブルではないユーザー選択フィールドに追加する方法は、こちらの記事が参考になります。
レコードに「既読」ボタンを追加するkintoneカスタマイズ
ボタンを押さず、詳細画面を表示した際に既読状態にする方法もあり、こちらの記事が参考になります。
kintoneアプリの準備
フィールドを次のように用意します。
※フィールド名とフィールドコードは同一の値を指定しています。
カスタマイズ結果のイメージ
詳細画面(未読)
詳細画面(既読)
ログインユーザーが、「既読ユーザー」に含まれないときのみ「既読」ボタンを表示します。
ボタン押下後、「既読」ボタンは非表示になり「確認日」と「既読ユーザー」が追加される
という動きになります。
カスタマイズの設定
それでは、カスタマイズを設定してみましょう!
おおまかな流れは下記になります。
ログインユーザーを取得
テーブルにログインユーザーが含まれなければ「既読」ボタン表示
「既読」ボタンを押下すると、テーブルに日付とユーザーを追加
詳しく見ていきましょう。
ログインユーザーの取得
まず、やること「ログインユーザーを取得する」で、ログインユーザーを取得します。
詳細画面を開いたときに「既読」ボタンの表示・非表示を切り替えたいので、条件「詳細画面を表示した時」を設定します。
テーブルにログインユーザーが含まれなければ「既読」ボタン表示
やること「ボタンをフィールド名の右に配置する」でボタンを配置します。
テーブル行にログインユーザーが含まれない時のみボタンを表示したいので
条件「全てのテーブル行で列が条件を満たすならば」で、アクション番号30で取得したログインユーザーと「等しくない」を設定します。
なお、ボタンを配置する「やること」には「ボタンをフィールド名の右に配置する」の他にも、「ボタンをスペースに配置する」、「ボタンをメニュー位置に配置する」などがあります。
業務での使いやすさを考慮して、ボタンの種類をお選びください。
「既読」ボタンを押下すると、テーブルに日付とユーザーを追加
詳細画面でテーブルに行を追加したいときは、やること「レコードをテーブルに書き出す」を使用します。
テーブルに1行追加したいので、先に やること「キーを指定してレコードを取得する」でレコード番号をキーにして現在表示されているレコード1件を取得します。
取得したレコードをやること「レコードをテーブルに書き出す」の「レコード」に指定します。
マッピングで今日の日付を入力したいときは、「挿入」から「関数」を選択して「=today()」を入力します。
テーブルへの行追加はここまでで完了していますが、画面には変更前の値が表示されたままになります。
そのため、最後に やること「画面をリロードする」、 条件「レコードが自動的に保存された時」を追加してください。
以上で、カスタマイズは完成です!
おわりに
他に、テーブルに値をセットするやることで「テーブルに行を追加する」がありますが、
この「やること」は追加画面・編集画面でしか使えません。
今回は詳細画面でのカスタマイズだったので「レコードをテーブルに書き出す」を使用しました。
先に「キーを指定してレコードを取得する」でレコードを取得するという点がポイントでしたね!
また、ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!