社内のお知らせなどで、既読・未読を管理したい(自動で既読をつけたい)場合、一覧画面と詳細画面にカスタマイズを行う事でシンプルに実現する事ができます。


なお、ボタンを押して既読状態にする方法もあり、次の記事が参考になります。

レコードに「既読」ボタンを追加するkintoneカスタマイズ : gusuku support


既読・未読を管理したい(自動で既読をつけたい)場合は、具体的には、次に示すカスタマイズを参考にしてください。


kintoneのフィールド設定

フィールドを次のように用意します。

※フィールド名とフィールドコードは同一の値を指定しています。


フィールド名/要素ID

フィールドタイプ

既読ユーザー

ユーザー選択

※ここではカスタマイズに必要な最低限のフィールドを記載しています。

 他の、お知らせに使いたいフィールドは適宜追加してください。
 今回の例ではタイトル(文字列1行)、内容(文字列1行)、提出日(日付)、提出者(文字列1行)を追加しています。



カスタマイズ結果のイメージ

カスタマイズ結果のイメージは次の通りです。


●一覧画面(未読)


●一覧画面(既読)


●詳細画面


カスタマイズの設定(一覧画面)


この3つのアクションでは、一覧画面にて自分が未読のレコードに対して装飾(色や太字)を付け、確認しやすくするカスタマイズを行っています。


アクション4では、やること「ログインユーザーを取得する」を条件「一覧画面を表示した時」で設定し、ログインユーザーを取得します。


アクション5では、やること「フィールド文字色を変更する」を条件「他のアクションの実行が完了した時」「フィールド値が特定の値ならば」で指定し、既読ユーザーに自分自身(アクション4で取得したログインユーザー)が含まれていなければ、一覧で表示しているフィールド文字色を赤く変更しています。

この時の「フィールド値が特定の値ならば」の比較値は「= $4.code」とします。これは取得したログインユーザーのcodeの値を比較に用いています。


同様にアクション7では、やること「フィールドの文字を太字にする」を条件「他のアクションの実行が完了した時」「フィールド値が特定の値ならば」で指定し、既読ユーザーに自分自身(アクション4で取得したログインユーザー)が含まれていなければ、一覧で表示しているフィールド文字色を太字に変更しています。

この時も、「フィールド値が特定の値ならば」の比較値は先ほどと同様に「= $4.code」とします。これも同じく取得したログインユーザーのcodeの値を比較に用いています。


カスタマイズの設定(詳細画面)


この2つのアクションでは、詳細画面を表示した時に既読状態にするカスタマイズを行っています。


アクション6では、やること「ログインユーザーを取得する」を条件「詳細画面を表示した時」で設定し、ログインユーザーを取得します。


アクション8では、やること「フィールドの選択を追加する」を条件「他のアクションの実行が完了した時」で指定し、既読ユーザーに自分自身を追加するように更新しています。

この時の設定値は「= $6.code」とします。これは「既読ユーザー」フィールドに対し、取得したログインユーザーのcodeの値を渡しています。


まとめ

既読・未読の管理や表示は対応する「やること」を使うと、シンプルに実現することができます。

お試しいただいてご不明な点がございましたら、チャットで気軽にお問合せください。