この記事では、既読ユーザーをテーブルに追加して管理するカスタマイズを紹介します。


なお、テーブルではないユーザー選択フィールドに追加する方法は、こちらの記事が参考になります。

レコードに「既読」ボタンを追加するkintoneカスタマイズ


ボタンを押さず、詳細画面を表示した際に既読状態にする方法もあり、こちらの記事が参考になります。

既読・未読を管理や表示する


kintoneアプリの準備

フィールドを次のように用意します。

※フィールド名とフィールドコードは同一の値を指定しています。

フィールド名

フィールドタイプ

テーブル

既読チェック

テーブル


確認日

日付

既読チェック

既読ユーザー

ユーザー選択

既読チェック


カスタマイズ結果のイメージ

  • 詳細画面(未読)


  • 詳細画面(既読)


ログインユーザーが、「既読ユーザー」に含まれないときのみ「既読」ボタンを表示します。

ボタン押下後、「既読」ボタンは非表示になり「確認日」と「既読ユーザー」が追加される

という動きになります。


カスタマイズの設定

それでは、カスタマイズを設定してみましょう!


おおまかな流れは下記になります。

  1. ログインユーザーを取得

  2. テーブルにログインユーザーが含まれなければ「既読」ボタン表示

  3. 「既読」ボタンを押下すると、テーブルに日付とユーザーを追加


詳しく見ていきましょう。


ログインユーザーの取得

まず、やること「ログインユーザーを取得する」で、ログインユーザーを取得します。

詳細画面を開いたときに「既読」ボタンの表示・非表示を切り替えたいので、条件「詳細画面を表示した時」を設定します。


テーブルにログインユーザーが含まれなければ「既読」ボタン表示

やること「ボタンをフィールド名の右に配置する」でボタンを配置します。

テーブル行にログインユーザーが含まれない時のみボタンを表示したいので

条件「全てのテーブル行で列が条件を満たすならば」で、アクション番号30で取得したログインユーザーと「等しくない」を設定します。


なお、ボタンを配置する「やること」には「ボタンをフィールド名の右に配置する」の他にも、「ボタンをスペースに配置する」、「ボタンをメニュー位置に配置する」などがあります。

業務での使いやすさを考慮して、ボタンの種類をお選びください。


「既読」ボタンを押下すると、テーブルに日付とユーザーを追加

詳細画面でテーブルに行を追加したいときは、やること「レコードをテーブルに書き出す」を使用します。

テーブルに1行追加したいので、先に やること「キーを指定してレコードを取得する」でレコード番号をキーにして現在表示されているレコード1件を取得します。

取得したレコードをやること「レコードをテーブルに書き出す」の「レコード」に指定します。


マッピングで今日の日付を入力したいときは、「挿入」から「関数」を選択して「=today()」を入力します。


テーブルへの行追加はここまでで完了していますが、画面には変更前の値が表示されたままになります。

そのため、最後に やること「画面をリロードする」、 条件「レコードが自動的に保存された時」を追加してください。


以上で、カスタマイズは完成です!


おわりに

他に、テーブルに値をセットするやることで「テーブルに行を追加する」がありますが、

この「やること」は追加画面・編集画面でしか使えません。


今回は詳細画面でのカスタマイズだったので「レコードをテーブルに書き出す」を使用しました。

先に「キーを指定してレコードを取得する」でレコードを取得するという点がポイントでしたね!


ドキュメントサポートページもぜひご活用ください。

また、ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!