kintoneアプリで少し見づらいデータ構造として、いわゆるBOM(Bill Of Material)と呼ばれる部品表のようなデータ構造があります。
これを閲覧しやすくするためのやること「ツリーつきの一覧画面を作成する」がリリースされましたので、今回はこの使い方をご紹介したいと思います。
データ形式について
例えばこのような、パーツ名と寸法が入った部品表がお手元にあるとします。「ツリーつきの一覧画面を作成する」では、このような1レコードごとユニークなIDと親IDの組合せでツリー構造が表現されているデータを、ツリーとして表示することが可能です。
事前準備:kintone側の設定
「ツリーつきの一覧画面を作成する」では、カスタマイズされた一覧画面を使用しますので、まずこれを作成します。
このとき、「絞り込み」の条件はよく考えて設定してください。ツリー及び一覧に表示されるレコードは、ここで設定した内容が常に反映されます。
デフォルトのソート条件「レコード番号の降順」では、部品表としては使い勝手が良くないと思いますので、必ず変更するようにしてください。ここでは「パーツIDの昇順」としています。
一覧の設定を保存し「アプリを更新」をクリックして一覧を利用可能な状態にし、次のカスタマイズ作成に進みます。
カスタマイズの内容
「ツリーつきの一覧画面を作成する」の設定は、ドキュメントに記載の内容に従って設定してください。先ほど作成した一覧のIDを利用する以外は、データによって設定すべきフィールドが異なってきますのでご注意ください。
先程の例ですと、この様に設定するとkintone側ではこのようなツリーつきの一覧画面表示となります。
追加のカスタマイズ:条件付き書式の設定
ここで少しカスタマイズを追加してみたいと思います。
「ツリーつきの一覧画面でレコードの一覧が表示された時」という条件を使うと、ツリーを開いて右側のレコード一覧が表示されたときにアクションを実行することが出来ます。
例えばこの様に設定すると、Wが100より大きい場合にフィールド背景色を変更する、といったカスタマイズが可能です。
まとめ
「ツリーつきの一覧画面を作成する」を活用することによって、kintoneでは少し見づらかったツリー構造を持つ部品表のようなデータも、少し見やすくなると思いますのでお試しください!
表示しようとするレコード数に制限はありませんが、ご利用のPCのスペックに依存します。またレコードの取得と表示には相応の時間がかかりますので、極端に多数のレコードを同時に表示するようなデータ構造での利用は、避けることを強くおすすめします。
ツリーの深さが深くなっても大丈夫なので、データの構造によっては例えばこのようなデータも簡単に表示することが可能ですよ!
ご不明な点や、ご要望などございましたらお気軽にチャットサポートまでご連絡いただければと思います。