Customineを使ったカスタマイズで、「kintone API呼び出しがエラーになりました」というエラーダイアログが出ることがあります。これを解決するには、kintone側・Customine側いずれかの設定を修正する必要があります。
そこで、代表的なエラーメッセージ例とエラーコード、これらのエラーの原因や対応方法をご紹介します。
Code: CB_VA01
入力内容が正しくありません。record.フィールドコード.value: 必須です。
こちらは「エラー Code: CB_VA01」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
レコードを追加・更新する「やること」を実行した際に、必須入力のフィールドに値がセットされていないと発生します。
対応方法
kintone側の設定で「必須項目にする」の指定がされているフィールドは、Customineのカスタマイズで追加・更新する際にも必須のフィールドになります。
そのため「必須チェックを行う」のようなエラーチェックを行うか、必ず何らかの値が入るようなカスタマイズを作成して下さい。
より詳しい説明は「「入力内容が正しくありません。records[0].〇〇.value: 必須です」というエラーが出ました。」をご確認ください。
入力内容が正しくありません。record.フィールドコード.value: "○○"は選択肢にありません。
こちらも「エラー Code: CB_VA01」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
kintoneのアプリのフォーム設定上、ドロップダウンフィールドに存在しない(「項目」に設定されていない)値をセットすると発生します。
対応方法
kintone側の設定で追加したい値をドロップダウンの選択肢(項目)に追加するか、もしくはこの値を追加しない別の方法を検討して下さい。
Query: クエリ記法が間違っています。
こちらも「エラー Code: CB_VA01」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
Customineの「クエリで条件を指定してレコードを取得する」で指定した「検索条件」の記述方法が間違っている場合に発生します。
対応方法
Customineで作成したカスタマイズの、「クエリで条件を指定してレコードを取得する」の「検索条件」を修正する必要があります。
より詳しい説明はこちらの「「クエリ記法が間違っています。」というエラーが出ました。」をご確認下さい。
なお、「条件を組み立ててレコードを取得する」という「やること」でkintone基本機能の絞り込みと同じ様な方法で条件設定ができますので、こちらのご利用も検討してみてください。
入力内容が正しくありません。records[日時].value: 日時はISO8601形式の必要があります。
こちらも「エラー Code: CB_VA01」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
レコードを追加・更新する「やること」を実行した際に、日時のフィールドに文字列を入れたり、数値のフィールドに文字列を入れようとすると発生します。
対応方法
Customineのカスタマイズで、日時・日付・時刻および数値フィールドに文字列をセットしているところで、おかしい値がないか、確認して下さい。
例えば、日時系のフィールドであれば以下のような書式である必要があります。
日時 : “2020-07-01 17:00”
日付 : “2020-07-01”
日時系のフィールドへ値をセットする時の形式の詳細については「フィールドタイプに応じたフィールド値の記述方法」の「日時タイプ」をご確認ください。
また、数値であれば、数値が入った文字列フィールドなどを正しく指定して下さい。
Code: GAIA_LO03
ルックアップの参照先から値をコピーできません。「コピー元のフィールド」に指定したフィールドの設定で「値の重複を禁止する」を選択しておく必要があります。
こちらは「エラー Code: GAIA_LO03」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
kintone側のルックアップの設定で、「値の重複を禁止する」の設定がされていないフィールドを「コピー元のフィールド」に設定していると発生します。
対応方法
kintone側のルックアップの設定を変更する必要があります。
詳しい説明は「「ルックアップの参照先から値をコピーできません」というエラーが出ました。」をご確認下さい。
Code: CB_CA01
入力内容が正しくありません。records[0].フィールドコード.value: 値が他のレコードと重複しています。
こちらは「エラー Code: CB_CA01」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
レコードを追加・更新する「やること」を実行した際に、エラーメッセージの「フィールドコード」でセットされた値が、他のレコードと重複していると発生します。
対応方法
カスタマイズが実行された時に、事前に重複した値がセットされたレコードを確認するなど、重複した値が入らないようにして下さい。
例えば、「条件を組み立ててレコードを取得する」などを使用してレコードを取得し、「レコード件数が0件ならば」値をセットする、ような方法があります。
より詳しい説明は「「入力内容が正しくありません。records[0].〇〇.value: 値が他のレコードと重複しています。」というエラーが出ました。」をご確認ください。
Code: GAIA_CO02
指定したrevisionは最新ではありません。ほかのユーザーがレコードを更新した可能性があります。
こちらは「エラー Code: GAIA_CO02」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
レコードを更新する「やること」で、同じレコードに対して2回以上の更新を同時に実行しようとしています。
対応方法
Customineで作成したカスタマイズを修正する必要があります。
より詳しい説明は「「指定したrevisionは最新ではありません。ほかのユーザーがレコードを更新した可能性があります。」というエラーが出ました。」をご確認下さい。
Code: GAIA_IL03
ステータスの変更に失敗しました。他のユーザーがステータス、またはステータスの設定を変更した可能性があります。
こちらは「エラー Code: GAIA_IL03」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
kintoneプロセス管理でステータスがA→B→Cと設定されている状態で、CustomineでA→Cのようにステータスを変更しようとする(kintone上で操作不可能なステータス変更をしようとする)と、発生します。
また、Customineのステータスを変更する「やること」にて設定する「ステータス変更アクション」で指定したkintoneのプロセス管理のアクション名(ボタン名)を削除あるいは変更した状態で、Customineによりステータスを変更しようとすると、発生します。
対応方法
前者の場合は、Customineのカスタマイズでは、A→B または B→C のようにステータスを変更するよう修正してください。
また後者の場合は、Customineのステータスを変更する「やること」にて設定する「ステータス変更アクション」の「プロセス管理アクション」で設定された名称と、kintone側のプロセス管理の設定で変更したアクション名(ボタン名)がkintone上に存在し、一致しているか確認してください。
Code: GAIA_SA03
ステータスの更新に失敗しました。指定したアクション(完了する)は複数存在するため、実行するアクションを特定できません。
こちらは「エラー Code: GAIA_SA03」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
次のように、kintoneのプロセス管理の設定で、一つのステータスに対して同じ名前のアクションを複数設定したとき(ここでは「完了する」という名前が重複しています)に発生します。
なお、kintoneのプロセス管理でこのように設定した時はエラーにならず、Customineのステータスを変更する「やること」を設定したアクションを実行しようとしたときにエラーになりますのでご注意下さい。
対応方法
kintoneのプロセス管理の設定で、【アクション名(ボタン名)】で重複が起こらないように設定してください。
Code: GAIA_IL42
レコードの絞り込み条件に指定したユーザー、グループ、または組織が存在しません。削除された可能性があります。
こちらは「エラー Code: GAIA_IL42」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
レコード一覧画面の一覧設定にて、ユーザー選択フィールドなどでユーザーを指定した絞り込みがある状態で、そのユーザーを削除したとします。この状態でも、kintoneアプリは問題なく動作します。その後Customineで、「一覧画面にキーワードで検索する検索フォームを設置する」などの検索フォームを設置する「やること」を利用すると、こちらのエラーになります。
対応方法
kintoneの設定で、削除したユーザー(ここでは「高橋 健太」というユーザーが削除されているものとします)を絞り込みの条件に利用している一覧は、そのユーザーを条件から外すか、別のユーザーを指定して下さい。
Code: CB_NO02
権限がありません。
こちらは「エラー Code: CB_NO02」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
レコードを追加・更新する「やること」を実行した際に、その実行したユーザーにkintoneのアクセス権の設定で、レコードの編集権限が無い場合に、発生します。
対応方法
kintone側のアクセス権の設定で、Customineのカスタマイズでレコードの更新を実行しようとしているユーザーに、レコードのアクセス権限で編集権限があるかどうか、確認して下さい。
なお、「作業者を変更する(現在のレコード)」で「kintone アプリの API トークン」を設定した 以外 の場合は、「kintoneアプリのカスタマイズ」は必ずkintoneにログインしたユーザー(画面を開いているユーザー)の権限で実行されます。
「kintoneアプリのカスタマイズ」の実行権限については「Customineに設定するkintone接続ユーザーの権限・カスタマイズの実行権限について」の「画面のカスタマイズが実行されるときの権限について」をご確認ください。
Code: GAIA_LO04
フィールド「ルックアップ」の値「ルックアップ」が、ルックアップの参照先のフィールドにないか、またはアプリやフィールドの閲覧権限がありません。
こちらは「エラー Code: GAIA_LO04」です。原因と対応方法は次の通りです。
原因
kintoneのアクセス権の設定で、カスタマイズを実行しようとしているユーザーに、ルックアップの「関連付けるアプリ」またはフィールドの閲覧権限が無い場合に、このエラーが出ます。
また、Customineの「レコードを更新する」系を利用したカスタマイズで、ルックアップフィールドに参照先に存在しない値をセットしようとした際にも、このエラーが発生します。
対応方法
kintoneの設定で、ルックアップの「関連付けるアプリ」の閲覧権限を確認して下さい。
まとめ
表示されているエラーメッセージから、原因と対応方法をご紹介しました。 これ以外にもkintoneが表示するエラーメッセージは多数ありますので、メッセージの内容をよく読んで対応していって下さい。
ご不明な点などございましたら、お気軽にチャットでご質問ください。
Customineドキュメントやサポートページも、ぜひご活用ください。