はじめに
契約プランを検討・決定されるにあたり重要な要素となるアプリスロットについて、その考え方と数え方をご説明します。
詳細を解説した動画「これで理解!gusuku Customineの料金を徹底解説!」もございますので、あわせてご確認ください。
アプリスロットの考え方・数え方について
アプリスロットとは、Customineの利用単位を指します。
各プランをご契約いただくことにより、その契約内容に応じたアプリスロット数をご利用いただけるようになります。すなわち、「ご契約=アプリスロットの購入」とお考えください。
このように購入いただいたアプリスロットを、kintoneアプリのカスタマイズやJob Runnerに割り当てることで、kintoneアプリにカスタマイズを入れたり、ジョブを実行できるようになります。
アプリスロットの消費単位はカスタマイズの種類ごとに異なるため、実現したいカスタマイズがどの種類に該当するか、以下を参考の上ご確認ください。
1.kintone アプリのカスタマイズ
「編集画面を開いた時」や「ボタンを押した時」など、ユーザーの画面操作に基づいて実行する処理です。
kintone アプリのカスタマイズを作成する場合には、1 アプリにカスタマイズを入れると 1 アプリスロットを消費します。
2.Job Runner
2-1.kintoneアプリのWebhook
kintone の Webhook に連動して実行する処理です。主に kintone の画面以外からのデータ登録をきっかけに動かしたい処理を作成します。
(Webhook の処理の例:フォームブリッジでの登録、API でのレコード追加)
Webhook のカスタマイズでは、カスタマイズ対象のアプリ数とは関係なく、1アプリスロットを消費(割当)することで 1ヶ月あたり3時間のジョブを実行可能です。
2-2.定期実行タスク
ユーザーの画面操作とは無関係に、定期的に実行する処理です。
(定期的な処理の例:「毎日8時にレコードを更新する」、「1時間xx分おきに集計する」)
定期実行のカスタマイズでは、カスタマイズ対象のアプリ数とは関係なく、 1アプリスロットを消費(割当)することで 1ヶ月あたり3時間のジョブを実行可能です。
※kintoneアプリのWebhookと定期実行タスクとを両方使用する場合、ジョブの実行時間は合算で計算します。
アプリスロット1つでできる事については、次の画像も参考にしてください。
[Job Runner]プラン別割当可能アプリスロット数
Job Runner(kintoneアプリのWebhook/定期実行タスク)に割り当てられるアプリスロット数は、プランによって異なります。Job Runner への割当可能数を超えて利用する場合には、アプリスロットの追加が必要となります。(※1)
※1:月額プランの場合にはスロット数の追加、年額プランの場合には上位プランへのアップグレードが必要となります。
※2:ライセンスパックは2020年10月末をもって新規販売を終了しているため、この制限が適用されるのは既存ユーザー様のみとなります。また、ライセンスパックでは Job Runner 割当スロット数を 4 以上に増やすことはできません。
※3:Job Runner試用開始から、翌月末までの間に3時間のみ実行できます。
ケース別必要アプリスロット数算出例
1.kintone アプリのカスタマイズのみの例
ケース1
アプリ:案件管理、顧客管理、活動履歴
カスタマイズ:3アプリそれぞれに入っている
→必要アプリスロット数:3つ
ケース2
アプリ:案件管理
カスタマイズ:案件管理アプリに複数種類(画面のカスタマイズやExcel/PDF出力など)カスタマイズが入っている
→必要アプリスロット数:1つ
ケース3
アプリ:案件管理(顧客管理アプリからルックアップでレコードを取得している)
カスタマイズ:案件管理アプリにのみ入れている
→必要アプリスロット数:1つ
ケース4
アプリ:接続したkintone環境にある、全てのアプリをCustomineに登録した
カスタマイズ:ただしまだ1つもカスタマイズを入れていない
→アプリスロット:まだ消費していません。いずれかのアプリに初めてカスタマイズを登録した段階で、1つ消費されます。
ケース5
アプリ:顧客管理、案件管理
カスタマイズ:顧客管理アプリからレコードを取得して、案件管理アプリにコピーすると内容のカスタマイズを、案件管理アプリに入れている
→必要アプリスロット数:1つ
ケース6
アプリ:活動履歴、日報、営業管理
カスタマイズ:活動履歴アプリからレコードを取得して集計後、日報アプリにコピーする内容のカスタマイズを、営業管理アプリに入れている
→必要アプリスロット数:1つ
ケース7
アプリ:顧客管理
カスタマイズ:顧客管理アプリと、ポータルのカスタマイズの2つのカスタマイズを利用している
→必要アプリスロット数:2つ。ポータルも1つのアプリとみなされカウントされます。
2.Job Runnerを含んだ例
ケース1
要件1:kintoneアプリのカスタマイズ
アプリ:案件管理、顧客管理、活動履歴
カスタマイズ:3アプリそれぞれに入っている
→必要アプリスロット数:3つ
要件2:Job Runner(定期実行タスク)
アプリ:売上実績
カスタマイズ:毎日8時に集計を行うカスタマイズ
→必要アプリスロット数:カスタマイズ対象のアプリ数に依らず、1 アプリスロットを消費(割当)することで 1 ヶ月あたり 3時間のジョブ実行が可能です。
ケース2
要件1:kintoneアプリのカスタマイズ
アプリ:案件管理、顧客管理、活動履歴
カスタマイズ:3アプリそれぞれに入っている
→必要アプリスロット数:3つ
要件2:Job Runner(定期実行タスク)
アプリ:案件管理
カスタマイズ:毎日8時に集計を行うカスタマイズ
→必要アプリスロット数:カスタマイズ対象のアプリ数に依らず、1 アプリスロットを消費(割当)することで 1 ヶ月あたり 3時間のジョブ実行が可能です。
※ポイント
定期実行タスクでカスタマイズを行うアプリは kintone アプリのカスタマイズで使用している「案件管理」アプリですが(アプリスロット1)、定期実行タスク用に別のアプリスロット(アプリスロット4)を消費します。
ケース3(ケース1に要件3を追加)
要件1:kintoneアプリのカスタマイズ
アプリ:案件管理、顧客管理、活動履歴
カスタマイズ:3アプリそれぞれに入っている
→必要アプリスロット数:3つ
要件2:Job Runner(定期実行タスク)
アプリ:売上実績
カスタマイズ:毎日8時に集計を行うカスタマイズ
→必要アプリスロット数:カスタマイズ対象のアプリ数に依らず、1 アプリスロットを消費(割当)することで 1 ヶ月あたり 3時間のジョブ実行が可能です。
要件3:Job Runner(Webhook)
アプリ:旅費精算
カスタマイズ:Webhook に連動するカスタマイズ
→必要アプリスロット数:カスタマイズ対象のアプリ数に依らず、1 アプリスロットを消費(割当)することで 1 ヶ月あたり 3時間のジョブ実行が可能です。
※ポイント
定期実行タスクと Webhook は、それぞれで 1 アプリスロットを消費するのではなく、
両方の合計が 3時間以内であれば 1 アプリスロットで実現可能です。