この記事では「Aアプリ」のレコードの内容をJob Runnerの定期実行で「Bアプリ」のレコードとしてコピー(追加)する方法をご紹介します。


Job Runnerを利用する前には、次の記事も併せてご覧ください。

Job Runnerを利用するとき、初めにすること : ジョブへのスロット割り当てについて


完成したカスタマイズを実行した後のイメージ

「Aアプリ」のレコード内容が「Bアプリ」にまとめて追加されます。


アプリの構成

今回のカスタマイズを作成するのに必要なアプリの構成は「Aアプリ」、「Bアプリ」共に同じです。フィールド名、フィールドコードも同じものを設定しています。


続いて、各アプリにて以下の権限で API トークンを作成しておきます。

アプリ名

 API トークンの権限

Aアプリ

レコード閲覧

Bアプリ

レコード追加


やりたいこと

定期実行タスクで指定した日時に以下の処理を実行します。

1. 「Aアプリ」から前日に登録したレコードを取得します。

2. 「Bアプリ」にレコードを追加します。

ここでは、定期実行タスクを「毎日」に設定し、ジョブが動くたび(毎日)「Bアプリ」にレコードが追加されるようにします。

では、詳しく手順をみていきましょう。


kintone 接続設定を行う

やること「kintone接続設定を行う」、条件「実行予定時刻になった時」「他のアクションの実行が完了した時」を使い、「Aアプリ」と「Bアプリ」に対して接続設定を行います。


処理対象となるレコードを取得する

今回は「Aアプリ」から前日に登録したレコードを取得し、「Bアプリ」に追加し、フィールドにセットしたいので、やること「条件を組み立ててレコードを取得する」を使用します。

今回はやること「条件を組み立ててレコードを取得する」を使っていますが、このほかにもやること「全レコードを取得する」「キーを指定してレコードを取得する」などのやることを使用してレコードを取得することもできます。


今回は以下のように条件ビルダーをセットしました。


Bアプリにレコードを追加する

やること「レコードを追加する」を使用して、先ほど取得した「Aアプリ」のレコードを「Bアプリ」に追加します。

ここで指定するのは、条件「レコード1行が準備できた時」です。


条件「レコード1行が準備できた時」は、取得したレコードから1レコードずつ取り出し、処理を行います。


マッピングは、次の通りです。


全体のカスタマイズ設定

設定全体はこちらになりますので、ご確認ください。この4アクションでAアプリからBアプリにコピーするカスタマイズが実現できます。


アクショングラフは次のようになります。併せて参考にしてください。


スケジュール設定

最後に定期実行タスクのスケジュールを設定します。

Job Runnerの画面上部「ジョブ生成・設定」ボタンの「スケジュール設定」タブで、動かしたいスケジュールを設定してください。



スケジュール設定については、次の記事の『定期実行タスク:「スケジュール設定」』節も併せてご覧ください。

Job Runner ジョブ生成・設定ダイアログの使い方

おわりに

Job Runnerの定期実行タスクを使うことで、毎日決まったタイミングに自動でレコードを追加するカスタマイズを簡単に作成いただけます!


条件を変えることで月初/月末などのタイミングに絞ったり、特定の祝日・休日を除外するなどを実現することができます。

ぜひ、こちらを参考にいろいろなレコード追加をJob Runnerでも挑戦してみてください!


ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください。

ドキュメントサポートページもぜひご活用ください。