はじめに
フィールドが多くなってくるとスクロールが大変になりますが、カスタマインのタブ表示機能を使うと、フィールド条件やユーザーによって、表示を切り替えることができます。
また、kintone標準機能であるグループフィールドではグループ内にテーブルを含めることはできませんが、タブにはテーブルを含めることができるので、よりスマートな画面表示を作ることができます。
なお複数のタブが存在する場合には、目的や条件によっては不要なタブは表示させず、必要なタブのみ表示させるようにしたい、初期表示を特定のタブにしたいというケースがあるかもしれません。
今回は、ログインユーザーがレコード作成者の場合のみ、特定のタブ（今回の例でいうと「個人」タブ）を表示するカスタマイズをご紹介します。
ログインユーザーがレコード作成者でない場合の表示例
ログインユーザーがレコード作成者の場合の表示例
●共有タブ
●個人タブ
アプリ
アプリは次のように準備してください。
※フィールド名とフィールドコードは同じものを指定します
カスタマイズ
カスタマイズは次の通りです。
タブグループを作る
まず、タブグループを作成します。
やること「タブグループを作成する」、条件「追加画面・編集画面・詳細画面のいずれかを表示した時」を用います。また、「場所」に先ほど追加したスペースフィールド（tabs）を設定します。
※スペースフィールドへの要素IDの設定が漏れている場合は、「場所」の選択肢に出てきませんので、注意してください。
また、条件の「一覧画面の鉛筆を押した時」は、このカスタマイズは一覧画面では動かないので「一覧画面の鉛筆を押した時は含めない」にしておきます。
なおタブグループを作っただけだと、タブを置く領域を設定しただけなので、見た目は何も変化しません。
タブグループにタブを追加する(全員が見えるタブ)
タブの設定をしていきます。まずは全員が見えるタブを作ります。
やること「タブグループにタブを追加する」、条件「他のアクションの実行が完了した時」を用います。
「タブグループ」には先ほどのタブグループを追加したアクションを指定し、「ラベル」にはタブに表示する名前「共有」を入力します。
また、「タブに入れるフィールド」には、「日付」～「添付ファイル」までのフィールドを設定します。
タブグループにタブを追加する(レコード作成者のみが見えるタブ)
続いて、レコード作成者のみが見えるタブを作ります。
こちらも、やること「タブグループにタブを追加する」、条件「他のアクションの実行が完了した時」を用います。
「タブグループ」には先ほどと同様にタブグループを追加したアクションを指定し、「ラベル」にはタブに表示する名前「個人」を入力します。
また、「タブに入れるフィールド」には、「添付ファイル」、「個人メモ」のフィールドを選択します。
※「添付ファイル」はどちらのタブにも入っているのでどちらのタブを選んでも表示されます。
レコード作成者のみが見えるタブを非表示にする
最後に、レコード作成者のみが見えるタブを、レコード作成者以外が見ている時は非表示にします。
やること「タブを非表示にする」、条件「他のアクションの実行が完了した時」「ログインユーザーが指定のユーザーでないならば」「現在の画面が追加画面でないならば」を使用します。
「ログインユーザーが指定のユーザーでないならば」については、「ログインユーザーが指定のユーザーならば」を反転、また「現在の画面が追加画面でないならば」については、「現在の画面が追加画面ならば 」を反転して設定します。
条件の反転については次の記事を併せてご確認ください。
またレコードの追加時には作成者フィールドの内容は空となり、「ログインユーザーが指定のユーザーでないならば」の条件に当てはまってしまい、個人タブが非表示になる事から、「現在の画面が追加画面でないならば」の追加条件を設定しています。
おわりに
今回は、ログインユーザーがレコード作成者の場合のみ、特定のタブを表示するカスタマイズをご紹介しました。
カスタマインでは、フィールド表示をタブの単位でコントロールしていただく事もできます。ぜひ活用してみてください！
Customineドキュメントやサポートページもぜひご活用ください。
また、ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください！