この記事では、やること「ステータスを変更する」で指定する「作業者」について解説します。


対象となる「やること」は下記です。

ステータスを変更する(現在のレコード)

ステータスを変更する(指定のレコード)

ステータスを変更する(Job Runner)


「ステータスを変更する」の作業者

「ステータスを変更する」は、kintone のプロセス管理のアクションボタンを押す代わりに、カスタマイズでステータス変更アクションを実行してレコードのステータスを変更する 「やること」 です。


ここで指定する「作業者」は、現在のステータスの作業者ではなく、

プロセス管理のステータス変更アクションを実行した後の、「実行後のステータス」の作業者です。

アクション実行前のステータスの作業者を指定しないように注意してください。


kintoneプロセス管理の設定と矛盾するカスタマイズはできない

なお、これらの「やること」によるステータス変更はkintoneアプリのプロセス管理の設定で設定されている通りにしか動きません

上記のプロセス管理の設定であれば、
ステータスが未処理のレコードに対して、「完了する」のアクションを実行するカスタマイズを作成した場合、そのようなアクションは存在しないため、実行時にエラーになります。


また、作業者についてもプロセス管理の設定とカスタマイズで同じ作業者を指定する必要があります。

必要な作業者が指定されていない場合はエラーになりますし、逆に作業者が不要なアクションで作業者を指定してもエラーになります。


kintoneプロセス管理の設定とカスタマイズで指定する作業者について

kintoneプロセス管理の設定と、カスタマイズでの作業者指定要否の対応は下記の通りです。

kintoneプロセス管理の設定

カスタマイズ

実行後のステータスの

作業者

作業者の選択

作業者の指定

あり

次のユーザーから作業者を選択

指定する

次のユーザーのうち1人

指定しない

次のユーザー全員

指定しない

なし

指定しない


カスタマイズで作業者を指定すべきかどうかのイメージがつきづらい場合は、kintoneの画面でプロセス管理のアクションボタンを押した時に作業者を選択する画面が表示されるかどうかで判断できます。


作業者の指定が必要な場合:


作業者の指定が不要な場合:


このように、kintoneでプロセス管理のアクションボタンを押したときには、”次のステータスで誰を作業者に指定するのか”を指定します。

この作業者の指定をカスタマイズで行うのが、「ステータスを変更する」の「作業者」です。


カスタマイズ例

では、kintoneアプリのプロセス管理の設定でアクション「処理開始」を実行し、ステータスを「未処理」から「処理中」に変更するカスタマイズを作成します。

kintoneアプリのプロセス管理の設定は下記の通りです。


ポイントは下記です。

  • 実行後のステータスである「処理中」に作業者が設定されている

  • 作業者は「次のユーザーのうち1人」が指定されている

  • 作業者にはユーザー「粕田麻衣(ログイン名:kasuta)」さんが指定されている



これらのプロセス管理の設定を反映したカスタマイズは下記です。


作業者が複数指定されている場合のカスタマイズ例

プロセス管理の設定で作業者の選択に「次のユーザーのうち1人」が指定されていて、

かつ作業者に複数名が指定されている場合に、

ステータスを変更する時に指定する作業者は、必ず1人である必要があります。



作業者をフィールドで指定する場合と、直接指定する場合のポイントについては下記をご確認ください。

作業者(フィールドから)

ユーザー選択フィールドにセットされたユーザーを作業者に指定する

※ユーザー選択に複数ユーザーが指定されている場合は、一番上に表示されたユーザー1人だけが使用される



作業者(直接指定)

直接指定や式でフィールドの値を指定するなどして、

ログイン名を指定する



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