今回はやること「QRコードを生成する」を利用して生成したQRコードを、同レコード内の添付ファイルフィールドにセットする方法をご紹介します!


QRコードを生成する」で生成した画像ファイルはkintoneへアップロードされますが、この段階ではまだどのレコード、フィールドにもセットされていない状態になります。


このQRコード画像を添付ファイルフィールドへ保存するには、「QRコードを生成する」で画像ファイルを生成した後に、「レコードを追加する」や「レコードを更新する(キーの値を直接指定)」などでレコードを更新することでのみ、添付ファイルフィールドへの保存が可能です。


上記を組み合わせて、QRコードを添付ファイルフィールドにセットするカスタマイズを作ってみましょう!


やりたいこと

QRコードを生成する」で作ったQRコードの画像ファイルを、同じレコードの添付ファイルフィールドに保存する


準備しておくアプリのフォーム

新しくアプリを作成し、次のフィールドを設定してください。なお、フィールドコードとフィールド名は同一のものを指定してください。


添付ファイル1:添付ファイルフィールド 

添付ファイル2:添付ファイルフィールド 

住所:文字列(1行)フィールド

添付ファイル3:添付ファイルフィールド 



固定アドレスのQRコードを生成する

やること

やること「QRコードを生成する」を選択します。

例として、「テキスト」を「https://support.gusuku.io/」(サポートサイトのURL) 、「ファイル名」を「サポートサイトURL」としてQRコードの画像ファイルを生成しています。

ファイル名の設定値で拡張子を省略した場合、自動的に “.png” が追加されます。


条件

条件(タイミング)は「レコードを保存した直後(削除後は除く)」を選択します。

QRコードを生成する」は、QRコードの画像ファイルを添付したレコードが保存されてから実行する必要があります。


レコード追加画面や編集画面でユーザーがQRコードの画像ファイルを追加し、保存が完了する前の状態で「QRコードを生成する」を実行してもQRコードの画像ファイルは保存されません。


また、カスタマインで添付ファイルの保存などの操作を行う場合は、今回のように「レコードを保存した直後(削除後は除く)」のタイミングで実行するか、または詳細画面で実行するなどQRコードの画像ファイルを添付したい、対象のレコードが保存されてから処理を行うようにしてください。


生成した画像ファイルを添付ファイルフィールドに保存する

やること

レコードを更新する(キーの値をフィールドで指定)」を選択します。

このやることは、下記のように「マッピング」で「セットする値」を指定します。

アクション番号1で生成したQRコードの画像ファイルを、添付ファイルフィールドにセットしています。


条件

QRコードの生成が完了してから添付ファイルフィールドへのセットを行う必要があるので、「他のアクションの実行が完了した時」を選択し、アクションの順番を設定します。

「アクション」は、「QRコードを生成する」の結果を設定するため、アクション「1」を指定します。


動かしてみると?

レコードを保存すると、次のようなQRコードが表示されているはずです。


レコードごとに異なるURLを設定したい場合

例えば、QRコードをセットするレコードの詳細画面や編集画面に直接アクセスできるQRコードを作成したい場合、やること「QRコードを生成する」のテキストパラメーターへ式を入れることにより、それぞれのレコード毎に異なるQRコードを作成することができます!(式の記述方法)


この3番アクションではレコードの詳細画面のURLを「QRコードを生成する」の「テキスト」へセットしてみました。


具体的な「テキスト」の設定は「="https://○○.cybozu.com/k/■■/show#record=" & レコード番号 」となります。

※「○○」はkintoneのサブドメイン、「■■」はアプリ番号 を入れて設定してみて下さい。

ファイル名は「="レコード番号" & レコード番号 & "番の詳細画面"」を設定しています。

※4番アクションは上述の「生成した画像ファイルを添付ファイルフィールドに保存する」と同じ形になりますので、説明は省略します。


また、実際の動作についてはお手元でご確認下さい。


住所からGoogle Mapsに飛ぶためのQRコードを設定する


さらにもう少し発展させた形として、「QRコードを生成する」と、「encodeuri 関数」を組み合わせると、住所のテキスト情報からGoogle Mapsに飛ぶためのQRコードを画像生成し、設定する事もできます!


※注:本項は2023/7/7時点の情報を元に記載しており、Google Mapsの仕様変更があった場合は動かなくなることがあります。



この5番アクションではGoogle MapsのURLに住所の文字列を連結したものを、「QRコードを生成する」の「テキスト」へセットしてみました。


具体的な「テキスト」の設定は「= encodeuri("https://www.google.co.jp/maps/place/" &  住所 ) 」となります。


※6番アクションは上述の「生成した画像ファイルを添付ファイルフィールドに保存する」と同じ形になりますので、説明は省略します。


動かしてみると?

レコードを保存すると、次のようなQRコードが表示されているはずです。


終わりに

生成したQRコードを、同レコード内の添付ファイルフィールドにセットするカスタマイズは以上になります。

ぜひこちらを参考にQRコード生成のカスタマイズに挑戦してみてください!


カスタマイズについての質問や疑問があれば、Customineヘルプサポートもぜひご活用いただければと思います!