皆様、kintoneの一覧画面をうまく使いこなしていますか?

キーワードで絞り込み検索をしたり、予め目的に合わせた一覧を作っておいたり、いろいろ活用されているかと思います。


今回はその一覧画面をもっと使いこなす1つのヒントとして、「一覧画面でチェックしたレコードだけをファイルに書き出す」というカスタマイズを作成してみたいと思います。


事前準備

今回のカスタマイズは、最終的にkintoneの「ファイルにデータを書き出す」機能を使います。


この機能は、アプリのアクセス権で「ファイル書き出し」権限が必要になります。必要なユーザーに対して、この権限を設定するのを忘れないようにしてください(初期設定ではアプリの作成者だけに許可されています)。


アプリのカスタマイズ

アプリのカスタマイズはこの4行だけですので、まず全体を確認してみてください。

まず一覧画面にボタンとチェックボックスを配置しています。

そして「一覧で選択されたレコードを取得する」を「ボタンを押した時」を条件として設定しています。


あとはこのレコードを使って、「指定のレコードを表示したレコード一覧画面に遷移する」を使います。


「遷移先アプリ」は、いまカスタマイズしているアプリを選択してください。

「タブ」の設定は「同じタブで開く」ほうがブラウザのポップアップブロック機能に影響されず、混乱が少なくて良いと思いますが、お好みで設定してください。


設定が終わったら、「kintoneアプリへ登録」をクリックして、動作を確認してみてください。

  • 一覧でいくつかレコードをチェックして
  • 「チェックしたものだけに絞り込む」ボタンをクリック
  • 最後に「ファイルに書き出す」

という動きが実現されているかと思います。


なお、チェックボックスはページを跨いで選択は出来ませんので、一度に最大100レコードまでになることにご注意ください。それ以上のレコードをダウンロードする場合には、kintone標準機能の絞り込みで条件を指定してご利用ください。


まとめ

以上で、選択したレコードだけをファイルに書き出すカスタマイズのご紹介を終わります。簡単なカスタマイズですが、意外と応用範囲が広いと思いますので、是非お試しください。


また、「指定のレコードを表示したレコード一覧画面に遷移する」は、「遷移先アプリ」と「レコード」の取得元が同じアプリであれば、いま開いているアプリだけではなく、別のアプリの一覧を開くことも可能です。このあたりも含めて、色々試してみてください!


もし分からないことがありましたら、カスタマイズ画面右下にあるチャットでお気軽にご質問ください。