一覧画面で選択した複数レコードのコピーと、値を指定しての一括更新のカスタマイズについてご紹介します。
今回のカスタマイズで出来ること
一覧画面で選択した複数レコードをコピーできます
複数選択のチェックボックスなどの値もコピーされます
添付ファイルはコピーできません
一覧画面で選択した複数レコードの特定フィールドを同じ値で書き換えます
書き換えられるのは1フィールドのみです
複数選択のチェックボックスには1つの値のみ指定出来ます
アプリの準備
以下のフィールドを含むアプリを作成します。
詳細画面での表示は次のようになります。
カスタマイズ後、一覧画面ではチェックボックスが表示された状態となります。
カスタマイズ
全体の流れは次のようになります。
一覧画面を表示した時の処理
やること「一覧にチェックボックス列を追加する」、条件「一覧画面を表示した時」を使い、チェックボックス列の追加を行います。
併せて、やること「ボタンをメニュー位置に配置する」を使い、メニュー位置にボタンを2つ配置します。
「レコードコピー」ボタンを押した時の処理
やること「一覧で選択されたレコードを取得する」、条件「ボタンを押した時」を用い、チェックボックスで選択したレコードを取得します。
次にやること「レコードを書き出す」で、そのレコードを新規追加します(ここでは新規追加するため、「更新または追加」は「新規にレコードを追加」を選択しています)。
この「やること」マッピングではコピーするフィールドを指定できるので、コピーしたくないフィールドについては、空欄にしておけば初期値が入ります。
ここまでのアクションでレコードは追加されるのですが、画面上ではリロードしないと表示として反映されず更新された事がわからないため、やること「画面をリロードする」を用い、画面を最新化します。
「一括更新」ボタンを押した時の処理
やること「一覧で選択されたレコードを取得する」、条件「ボタンを押した時」を用い、チェックボックスで選択したレコードを取得します。
次に、やること「入力ダイアログを表示する」で、更新する内容を入力します。
やること「レコードを書き出す」、条件「確認・入力ダイアログで「OK」を押した時」を使うと、入力ダイアログでOKを押した時のみレコードを更新することができます(ここでは更新するため、「更新または追加」は「既存レコードを更新」を選択しています)。
マッピングでは、入力ダイアログで入力した値をフィールドにセットしています。
書き出しが終わったら、「レコードコピー」の時(アクション8番)と同じようにリロードします。
アクショングラフ
一連のカスタマイズを設定した後のアクショングラフは次のようになります。
同様のアクショングラフになっていれば、「kintoneアプリへ登録」をクリックし、カスタマイズの動作を確認してみましょう。
おわりに
この記事では、一覧画面で選択した複数レコードのコピーと、値を指定しての一括更新のカスタマイズについてご紹介しました。
なお、レコードコピーでは選択したレコードの内容だけではなく、固定値を設定することも可能です。
また一括更新は1フィールドのみの更新ですが、入力ダイアログを複数繋げることで複数フィールドを更新することも可能です。
必要に応じて、自在にカスタマイズを行ってみてください。
また、ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!