kintoneの「レコードを再利用する」機能を使用してレコードを追加した場合に、文字列や数値フィールドは元レコードから値がコピーされますが、添付ファイルはコピーされません。

Customineのやること「添付ファイルをコピーする」を使用した場合でも、kintoneの「レコードを再利用する」機能を使用した場合は、元レコードからの添付ファイルのコピーはできません。

※このような使い方はできません。

添付ファイルを元レコードからコピーした状態でレコードを作成したい場合、

kintoneの「レコードを再利用する」機能を使用せず、レコードの詳細画面にレコード再利用のためのボタンを設置することで実現できます。


添付ファイルつきでレコードを再利用するカスタマイズ例:

詳細画面にスペースを配置し、「レコードを再利用する」と表示したボタンを配置します。

このボタンをクリックすると、詳細が表示されているレコードを、添付ファイルが添付された状態でコピーした新しいレコードをアプリに追加します。



kintoneアプリの準備


kintoneアプリ側で、ボタンを設置するためのスペースを配置します。

下記の例では、要素IDは「reuse」に設定しました。

詳細、添付ファイルのフィールドコードはフィールド名と同じものに設定しました。



kintone側でアプリの設定が完了したら、Customineでカスタマイズを作成します。


■スペースにボタンを配置


やること

ボタンをスペースに配置する」を選択します。

場所はkintoneアプリでスペースの要素IDに設定した「reuse」を指定し、ラベルには「レコードを再利用する」と指定しました。


条件

コピー元となるレコードの詳細画面を表示した時ボタンをスペース表示するため「詳細画面を表示した時」を指定します。

■添付ファイルを元レコードからコピーする


やること

コピー元のレコードから添付ファイルをコピーするため「添付ファイルをコピーする」を指定します。

やること「添付ファイルをコピーする」を使用すると、コピー元添付ファイルフィールドのファイルがコピーされ、kintoneのディスクにアップロードするところまで行ってくれます。

例では、コピー元添付ファイルフィールドは「添付ファイル」を指定しました。


条件

スペースに表示したボタンを押した時に添付ファイルのコピーを行いたいので「ボタンを押した時」を選択します。

ボタンは、スペースに表示したボタンを指定するため「1」を指定しました。


■新しいレコードを追加し、既存レコードとのマッピングを行う


やること

新しいレコードを追加するため「レコードを追加する」を選択します。

追加先アプリは、コピー元のアプリと同じアプリを指定します。

コピー元とコピー先を指定するマッピングで、コピー元と新しいレコードにセットするフィールドは、基本的に同じフィールドを指定します。

ですが、添付ファイルだけはアクション「2」でコピーした添付ファイルを指定します。

セットする値に「= $2」と指定すると、アクション「2」でコピー済の添付ファイルが新しいレコードの添付ファイルにセットされます。



条件

添付ファイルのコピーが完了してから処理を行いたいので「他のアクションの実行が完了した時」を選択します。

例では、アクション「2」を指定しました。

以上で、カスタマイズ例は終了です。

ボタンを押すと、添付ファイルがコピーされた状態で新しいレコードがアプリに追加されます。

※例のようなボタンを追加し、kintoneのレコード再利用ボタンが不要な場合、やること「レコード再利用ボタンを隠す」を使用するとkintoneのレコード再利用ボタンを非表示にできます。