やること「手書きキャンバスをスペースに表示する」などでサインをした時、併せて「サイン済み」チェックボックスなど、他のフィールドも更新できたら、一覧画面で一目で確認できるのに!ということ、ありませんか?


この記事では次のように、そのような同時更新を実現するカスタマイズをご紹介します。


また、やること「手書きキャンバスをスペースに表示する」のシンプルなカスタマイズについては、次の記事をご確認ください。

手書きキャンバスを使ってサインを添付ファイルフィールドに保存する


アプリの設定

使用するアプリのフォームには次のような設定を行います。

※フィールド名とフィールドコードは同じものを設定しています

フィールド名

フィールドタイプ

備考

フラグ

チェックボックス

項目:サイン済み

添付ファイル

添付ファイル


ボタン用のスペース

スペース

要素ID:button

手書きキャンバス用のスペース

スペース

要素ID:space


カスタマイズについて

このカスタマイズについては、1つ気を付けるポイントがあります。それはやること「手書きキャンバスをスペースに表示する」などの「保存先添付ファイルフィールド」のパラメータ設定についてです。


「保存先添付ファイルフィールド」を設定した時はうまく動作しない

保存先添付ファイルフィールド」の設定項目を設定した場合は、詳細画面ではパレットに「保存」ボタンが追加され、ユーザーが「保存」ボタンを押すと、現在表示中のレコードの「保存先添付ファイルフィールド」に手書き画像が保存されます。


また保存後、すぐにページがリロードされるという仕様となります。


リロードが発生してしまう事から、もし「保存先添付ファイルフィールド」を設定した場合は、このアクションの後続のカスタマイズにて処理を行う事が出来ず、結果として他のフィールドに値をセットすることができません。


「保存先添付ファイルフィールド」を設定しなければうまくいく

逆に「手書きキャンバスをスペースに表示する」の「保存先添付ファイルフィールド」パラメータは設定せず、やること「手書きキャンバスを画像として保存する」で手書きキャンバスに書いた画像を保存し、その後やること「レコードを更新する(キーの値をフィールドで指定)」で保存した画像を添付ファイルフィールドにセットし、この時併せて「サイン済み」というフラグを立てるといったカスタマイズであれば、サイン画像を反映するのと同時に値を設定する事ができます。

また、「手書きキャンバスをスペースに表示する」の「保存先添付ファイルフィールド」パラメータを設定しない場合は、やること「手書きキャンバスをスペースに表示する」では「保存」ボタンは表示されません。

このため、やること「ボタンをスペースに配置する」でボタンを配置します。


カスタマイズ例

具体的なカスタマイズは次のようになります。


ボタンを作成する

やること「ボタンをスペースに配置する」、条件「詳細画面を表示した時」でボタンを作ります。


「やること」のパラメータは

場所:button(スペースの要素IDを指定)

ラベル:保存ボタン

上下位置合わせ:指定なし

とします。

手書きキャンパスをスペースに表示して保存する


やること「手書きキャンバスをスペースに表示する」、条件「他のアクションの実行が完了した時」で手書きキャンバスをスペースに表示します。


「やること」のパラメータは

場所:space(スペースの要素IDを指定)

背景画像:<選択されていません>

ペンの色:黒

ペンの太さ(ピクセル):5

パレット:パレットを表示する

保存先添付ファイルフィールド:<選択されていません>

保存ファイル名:<入力されていません>

とします。


また、やること「手書きキャンバスを画像として保存する」、条件「ボタンを押した時」で手書きキャンバスを画像として保存します。

「やること」のパラメータは

手書きキャンバス:1

保存ファイル名:承認サイン

とします。


保存した画像を画面に表示されているレコードにセットする

やること「レコードを更新する(キーの値をフィールドで指定)」、条件「他のアクションの実行が完了した時」で保存した画像を画面に表示されているレコードにセットします。


「やること」のパラメータは

更新先アプリ:Aアプリ

キーとなる更新先のフィールド:レコード番号

キーの値となるこのアプリのフィールド:レコード番号

マッピング:

フラグ=”サイン済み”

添付ファイル=$2

とします。


画面をリロード

やること「画面をリロードする」、条件「他のアクションの実行が完了した時」で詳細画面をリロードし、画像が添付ファイルにセットされ、フラグフィールドに「サイン済み」とセットしていることを確認します。


全体のカスタマイズ

全体のカスタマイズは次のようになります。


実際のカスタマイズ動作例

詳細画面を開くと下記のような表示となり、


やること「ボタンをスペースに配置する」で配置したボタンを押すと、


上記のように添付ファイルフィールドにサインが画像としてセットされ、「フラグ」フィールドに「サイン済み」とセットすることが可能です。


おわりに

この記事では、やること「手書きキャンバスをスペースに表示する」などでサインをした時、併せて「サイン済み」チェックボックスなど、他のフィールドも併せて更新する方法をお伝えしました。


ぜひ、あなたのkintoneアプリに思うようなカスタマイズを入れて、kintoneアプリをより使いやすくしてみてください!


ご不明な点がございましたら、チャットでお問い合わせください。

Customineドキュメントサポートページも、ぜひご活用ください。