テーブル行をレコードとして取得する」でテーブル行をレコードとして取得し、「他レコードの添付ファイルをコピーする」でコピーすれば可能です。


やること「添付ファイルをコピーする」「他レコードの添付ファイルをコピーする」は、テーブル内の添付ファイルフィールドをコピー元フィールドとして指定することができません。

そのため、一旦「テーブル行をレコードとして取得する」でテーブル行をレコードとして取得する必要があります。

※テーブルをレコードとして保存するのではなく、一時的にテーブル行をレコードとして扱います。


テーブルのままではできないことも、「テーブル行をレコードとして取得する」でレコードとして取得してしまえば可能となります。


以下に、書類テンプレートアプリのテーブルの添付ファイルを、申請アプリのレコードにまとめてセットする例をご紹介します。


kintoneアプリの設定

資料テンプレートアプリ:

複数のファイルをテーブルで管理しているアプリです。

Customine で詳細画面に「申請アプリにレコード追加」ボタンを追加しています。


フィールドの設定は下記です。


フィールド名

フィールドコード

フィールドタイプ

資料テンプレート名

資料テンプレート名

文字列(1行)

テーブル

資料名

資料名

文字列(1行)

添付ファイル

添付ファイル

添付ファイル




申請アプリ:

申請区分はプルダウン、申請書類一式は添付ファイルフィールドです。

資料テンプレートアプリからコピーした添付ファイルを、「申請書類一式」フィールドにまとめて添付します。


フィールドの設定は下記です。


フィールド名

フィールドコード

フィールドタイプ

申請区分

申請区分

プルダウン

申請書類一式

申請書類一式

添付ファイル



カスタマイズ

資料テンプレートアプリに Customine でカスタマイズを行います。


まず、「ボタンをメニュー位置に配置する」で申請書アプリの詳細画面にボタンを設置します。

詳細画面にボタンを表示したいので、条件に「詳細画面を表示した時」を設定します。


ボタンを押した時、テーブルから添付ファイルをコピーします。

テーブル内のフィールドから直接添付ファイルをコピーすることはできないので、下記の手順で添付ファイルをコピーします。

  1. テーブル行をレコードとして取得する」でテーブル行をレコードとして取得する

  2. 1で取得したレコードから「他レコードの添付ファイルをコピーする」で添付ファイルをコピーする


もし、テーブル内で特定の行の添付ファイルだけコピーしたい、といった場合は、「テーブル行をレコードとして取得する」の後に「取得したレコードを絞り込む」を追加します。

今回は、テーブル行に含まれるすべての添付ファイルをコピーします。


他レコードの添付ファイルをコピーする」でコピーしたファイルを、の「複数レコードがある場合」には「すべてのレコードの添付ファイルを取得」に設定します。

このように設定することで、アクション番号2で取得した、テーブルを元にしたレコード内に存在する添付ファイルを全てコピーすることができます。


次に、「レコードを追加する」で申請アプリにレコードを追加し、コピーした添付ファイルをセットします。

マッピングで「他レコードの添付ファイルをコピーする」のアクション結果を指定することで、まとめてコピーした添付ファイルを申請アプリの添付ファイルフィールドにセットできます。


その後、「レコード編集画面に遷移する」でブラウザの別のタブで追加したレコードの編集画面に遷移します。その際遷移先のレコードを特定するため、レコード番号が必要となります。

レコードを追加する」のアクションの結果で、追加したレコードのレコード番号が取得できますので、「レコード編集画面に遷移する」のレコード番号には「= $4」のようにアクションの結果を指定します。



以上で、テーブル内の添付ファイルをコピーするカスタマイズは完了です。

「kintoneアプリへ登録」し、実行を確認してみてください。


テーブルのままではできない事も「テーブル行をレコードとして取得する」でレコードに変換すればできることが増えます。

テーブルを扱う際は、一度思い出してくださいね。


Customineドキュメントサポートページもぜひご活用ください。

また、ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!