今回はラジオボタンフィールドの選択によってグループフィールドの開閉を切り替えるカスタマイズをご紹介します。


アンケートアプリなどで、内容の種類によって入力する部分を分岐させたいことってありますよね?

そういう場合は、分岐先ごとにグループフィールドでまとめて、回答する必要のないグループフィールドは自動で閉じるようにすることで、ユーザーを誘導することができます!


Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。


アプリのフォーム

今回カスタマイズを行うアプリは、kintoneアプリストアにある「製品評価箱アプリ」をベースに、評価内容を回答する部分を新たに加えたグループフィールドにしまう形に変えたものを用います。


アプリのイメージは次のような形となります。


各グループ内のフィールドの設定(差分となる箇所のみ)

※各グループフィールドに含まれるフィールドは、今回のカスタマイズには直接関係しない部分ですので、下の通りでなくても構いません。


フィールドコード

フィールド名

フィールドタイプ

グループ

設定値

不具合を選択された方

不具合を選択された方

グループ


グループ閉

不具合箇所

不具合箇所

ラジオボタン

不具合を選択された方

項目と順番 A,B,C,D,その他

緊急度_不具合

緊急度

ラジオボタン

不具合を選択された方

項目と順番 0,1,2

概要_不具合

概要

文字列(複数行)

不具合を選択された方


詳細内容_不具合

詳細内容

文字列(複数行)

不具合を選択された方


画面キャプチャ_不具合

画面キャプチャ

添付ファイル

不具合を選択された方


要望を選択された方

要望を選択された方

グループ


グループ閉

要望種別

要望種別

ラジオボタン

要望を選択された方

項目と順番 A,B,C,D,その他

優先度_要望

優先度

ラジオボタン

要望を選択された方

項目と順番 0,1,2,3

詳細内容_要望

詳細内容

文字列(複数行)

要望を選択された方


画面キャプチャ_添付ファイル

添付ファイル

添付ファイル

要望を選択された方


質問を選択された方

質問を選択された方

グループ


グループ閉

質問種別

質問種別

ラジオボタン

質問を選択された方

項目と順番 A,B,C,D,その他

概要_質問

概要

文字列(複数行)

質問を選択された方


詳細内容_質問

詳細内容

文字列(複数行)

質問を選択された方


添付ファイル_質問

添付ファイル

添付ファイル

質問を選択された方


その他を選択された方

その他を選択された方

グループ


グループ閉

概要_その他

概要

文字列(複数行)

その他を選択された方


詳細内容_その他

詳細内容

文字列(複数行)

その他を選択された方



また、各グループはkintone上でのフィールドの初期値の設定で「グループ内のフィールドを表示する」のチェックをせず、デフォルトではグループが閉じられた状態となるように設定しておきます。


やりたいこと

「種類」で選んだ選択肢に対応するグループフィールドを開く。それ以外のグループフィールドは閉じる。


Customineの設定

まずは、追加・編集画面で「種類」を選択したときの設定を行います。


グループを閉じる

実行時にどのグループが開いているかわかりませんので、とりあえず全部閉じます。


やること

グループを折りたたむ」を使用します。この「やること」は複数のグループを一度に折りたたむことができます。

4つのグループをすべて選択します。

条件

「種類」が変わったときに実行したいので、「フィールドを編集して値が変わったとき」です。


グループを開く

全て閉じた後、改めて指定のグループを開きます。条件によって4つに分岐させます。


やること

グループを開く」を使います。

条件

他のアクションの実行が完了した時」を使って4つとも1番のアクションの直後になるようにします。「フィールドが特定の値ならば」で分岐させ、「種類」で選んだ選択肢と開くグループフィールドが一致するように設定していきます。


これで「種類」を選択したら開くグループフィールドが切り替わるようになりました。


しかし、このままでは、閲覧・追加・編集画面を表示したときには「種類」は選択されているのに、すべてのグループフィールドが閉じている、という矛盾した状態になってしまいます。


そこで、閲覧・追加・編集画面を表示した瞬間にも、対応するグループフィールドが開くアクションを追加してあげましょう!


もともと画面表示時には全てのグループフィールドが閉じているので、閉じるアクションはここでは不要になります。


また、上のすべての設定を行った後のアクショングラフは次のようになります。


動作確認

上のように設定が完了したら、「kintoneアプリへ登録」し、動作確認をしましょう。

切り替わりましたね!


まとめ

今回はグループフィールドの開閉を自動で行うことでユーザーを誘導しましたが、表示・非表示を使う方法もこちらのTipsで紹介しています。ぜひご覧ください。

他にも、フィールドを編集不可にする方法等も考えられます。


それぞれの状況に合ったカスタマイズを探してみてください!


また、実際に作成してみられてご不明な点などございましたら、お気軽にチャットでご質問ください。