レコードを取得する条件で、キーとなるフィールドにレコード番号を指定し、キーの値に追加したレコードのレコードIDを指定することで取得できます。
例えば、以下のカスタマイズのようにアクション6番で「レコードを追加する」などのレコードを追加するアクションがある場合、キーの値は以下のように指定します。
= $6[0]['$id']
※「レコードを追加する」の「即時反映するかどうか」で「即時反映する」を選択するとアクションの実行と同時に kintone アプリへレコード追加が反映されますが、「即時反映しない(後でまとめて反映)」を選択した場合、アクションを実行しても直ちに kintone アプリへは反映されません。
今回のように後続のアクションで kintone からレコードを取得しなおしたい場合は、後続のアクション実行時にレコード追加が反映されている必要があるので、「即時反映する」を選択してください。
具体例:Job Runnerでテーブルを2つ含むレコードを追加する
具体的な例として、以下のようにテーブルが2つ以上ある構成のアプリに対して、Job Runnerでレコードを追加するカスタマイズをご紹介します。
●アプリの例
●カスタマイズの例
カスタマイズとしては、次のような流れですが、1度に追加できるテーブルは1つだけなので、仮に2つのテーブルを追加する時には、テーブルを1つずつ取得して追加するアクションを2セット用意する必要があります。
この例では、レコード追加・編集画面でレコードを保存後、Webhook通知を利用して保存したレコードをアクション3番「Webhook から渡されたレコードを取得する」で取得し、1つ目のテーブルをアクション4番「テーブル行をレコードとして取得する」で取得します。
更に取得した1つ目のテーブルを含むレコードをアクション5番「テーブルデータをセットしたレコードを追加する」で追加し、そのレコードをアクション6番「キーを指定してレコードを取得する」で取得します。(ここでレコードIDを使用して、追加したレコードを取得しています)
アクション7番「テーブル行をレコードとして取得する」で2つ目のテーブルを取得し、アクション8番「レコードをテーブルに書き出す」で5番で追加したレコードに書き出す、という流れでテーブルが2つある場合のレコード追加が実現できます。
【参考】kintone アプリのカスタマイズの「やること」との比較
kintone アプリのカスタマイズの やること「レコードを追加する」はアクションの結果として追加したレコードのIDを取得できます。
それに対して、Job Runner の「レコードを追加する」は、アクションの結果として追加したレコード1行の情報を取得できます。
注意が必要な点として、ドキュメントの使い方にもある通り Job Runner の「レコードを追加する」のアクションの結果からは、「マッピング」で指定したフィールドしか参照できません。
そのため、マッピングで指定していないフィールドやテーブルをレコード追加後のカスタマイズで使用したい場合は、記事で説明したような方法で、追加したレコードを改めて取得する必要があります。