今回はJob Runnerで、やること「QRコードを生成する」を利用して生成したQRコードを、同レコード内の添付ファイルフィールドにセットする方法をご紹介します!


QRコードを生成する」で生成した画像ファイルはkintoneへアップロードされます。しかし、この段階ではまだどのレコード、フィールドにもセットされません。


QRコードの画像ファイルを生成した後に、「キーの値をもとにレコードを更新する」やフィールドに値をセットする」、「フィールド値をまとめてセットする」などで添付ファイルフィールドへの保存が可能です


上記を組み合わせて、QRコードを添付ファイルフィールドにセットするカスタマイズを作ってみましょう!


やりたいこと

定期実行タスクで指定した日時に以下の処理を実行します。


判定用フィールドが空のレコード毎に「QRコードを生成する」で作ったQRコードの画像ファイルを、同じレコードの添付ファイルフィールドに保存する



上記を実現するための全体の流れは以下のようになります。

1はkintoneのアプリにて、2~4はカスタマイズにて行います。


  1. 「QRコード生成済みかどうかを確認するフラグ」用フィールドを追加します

  2. 用意したフィールドを利用して、QRコードを生成すべきレコードを取得します

  3. 取得したレコード1行ずつにQRコードを生成します

  4. 生成されたQRコードの保存と1で用意したフィールドヘの処理を行います



Job Runnerの設定例

全体の設定は以下のようになります。




接続設定とレコード取得

はじめに、kintone 接続設定を行います。

接続設定については、こちらで詳しくご案内していますので、ご確認ください。


実行予定時刻になった時」に「kintone 接続設定を行う」で使用する「TIPS」アプリと接続設定を行います。


kintoneアプリ側でAPIトークンを発行する際にレコード閲覧とレコード編集の許可をしておきます。

 

次に「条件を組み立ててレコードを取得する」でレコードを取得します。

以下2つの条件を満たしたレコードを取得しています。

  • 「QR化判定」チェックボックスフィールドに「済み」という値が入っていない

  • 「URL」文字列フィールドが空ではない




QRコードを生成する


やること

やること「QRコードを生成する」を選択します。

例として、


「テキスト」を「アクション2で取得したレコードの「URL」フィールドの値」、

「ファイル名」を「QR_」+「アクション2で取得したレコードの「レコード番号」フィールドの値」


としてQRコードの画像ファイルを生成しています。

※ファイル名で拡張子を省略した場合、自動的に “.png” が追加されます。


条件

条件は「レコード1行が準備できた時」を選択します。





生成した画像ファイルを添付ファイルフィールドに保存する

やること

今回は「フィールド値をまとめてセットする」を選択します。

このやることは、下記のように「マッピング」で「セットする値」を指定します。

アクション番号3で生成したQRコードの画像ファイルを、添付ファイルフィールドにセットしています。

そしてここで「QR化判定」フィールドに「済み」をセットすることで、レコード取得時に「済み」が入っていないレコードを取得するようにします。


条件

QRコードの生成が完了してから添付ファイルフィールドへのセットを行う必要があるので、「他のアクションの実行が完了した時」を選択し、アクションの順番を設定します。

「アクション」は、QRコードの生成を行うアクション「3」を指定します。



結果確認

カスタマイズが出来上がったら「ジョブ生成・設定」ボタンを押し、ジョブ設定画面で「直ちに実行」してみてください。

「実行履歴」タブで、実行結果を確認できます。

もしエラーになっていたり、意図しない結果になっているようでしたら、カスタマイズを見直してみてください。





終わりに


Job Runnerで生成したQRコードを、同レコード内の添付ファイルフィールドにセットするカスタマイズは以上になります。

ぜひこちらを参考にQRコード生成のカスタマイズをJob Runnerでも挑戦してみてください!


カスタマイズについての質問や疑問があれば、Customineドキュメントサポートサイトもぜひご活用いただければと思います!