はじめに

定期実行・kintone アプリの Webhook の機能では「LINE WORKS にメッセージを投稿する」を使用することで、kintone のレコード情報やカスタマインでの処理結果をLINE WORKS のメッセージとして送ることができます。


カスタマイン側の設定はとてもシンプルですが、LINE WORKS 側で Bot を作成しなければいけないため、この記事では LINE WORKS 側の設定例をご紹介します。


なお、LINE WORKS の設定方法については弊社のテクニカルサポートではお答えできません。また、この記事は2022年8月現在の情報を元に記載しております。そのため、LINE WORKS の仕様変更等があった際には LINE WORKS のドキュメントをご参照の上、読み替えてください。


概要

LINE WORKS へのメッセージ投稿を行う場合に最低限必要となるやることは2つあり、以下に示す「LINE WORKS の接続設定を行う」「LINE WORKS にメッセージを投稿する」です。



パラメータのほとんどは、次の通り LINE WORKS の Developer Console にて取得することとなります。


パラメータ名

取得方法

Client ID

LINE WORKS アプリの設定

Client Secret

LINE WORKS アプリの設定

Service Account

LINE WORKS アプリの設定

Private Key

LINE WORKS アプリの設定(ファイルをダウンロード)

接続設定

「LINE WORKS の接続設定」のアクション番号を指定

Bot ID

LINE WORKS Bot の設定

トークルーム ID

トークルームの画面

メッセージ

送信したいメッセージを指定


手順1:アプリの作成

まずは、LINE WORKS 側での「アプリ」を作成します。


LINE WORKS Developers より、「Developer Console」にアクセスします。


ログインした後、「アプリの新規追加」をします。


アプリ名は自由に設定してください。


アプリを追加すると、アプリ情報が表示されます。

この画面では何も設定を変更せず「キャンセル」します。


次の画面で、Client ID、Client Secret をコピーし、カスタマインの設定画面に貼り付けます。

更に続けて、Service Account を「発行」します。



Service Account を発行したら「コピー」してカスタマインの設定に貼り付けておきます。

続いて、Private Key を「発行/再発行」します。


Private Key は発行するとファイルとしてダウンロードされます。


このファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、「BEGIN PRIVATE KEY」「END PRIVATE KEY」を含めて全てコピーして、カスタマインの設定画面に貼り付けます。



続いて、OAuth Scopes の「管理」を開き、「bot」にチェックを入れます。



ここまでの設定でカスタマインの「LINE WORKS の接続設定を行う」のパラメータは全て埋まりました。


手順2:Bot の作成

続いて、Bot を作成します。



新しい Bot の登録画面では必須となる Bot名、「説明」、「管理者」の設定に加えて、「複数人のトークルームに招待可」にチェックを入れ、全て完了したら保存します。


登録された Bot の一覧で ID が確認できるので、この ID をカスタマインの Bot ID に設定します。


続いて、以下リンクより管理者画面のBotの設定画面を開きます。


Bot の管理画面が開くので右上の「Bot 追加」より作成した Bot を追加します。


追加した後は Bot が非公開設定となっているため、「公開」に変更します。


以上で Bot の設定は完了です。


トークルームに Bot を追加したら、その Bot (カスタマインからの通知)を受け取れるようになります。


これで、残す設定はトークルーム ID のみです。


手順3:トークルームID の確認

最後にトークルーム ID の確認方法です。

LINE WORKS Developers にて案内されている手順では、トークルーム ID を取得するためにプログラム開発をする必要があり、とてもハードルの高いものとなります。


現在は、トークルームIDにチャンネルIDを設定しても連携設定ができるようになったので、チャンネルIDを以下の手順で取得してください。


まず、トークルームを開きます。

開くと右に「」が表示されているので、クリックして「チャンネルID」をクリックします。


すると、次のようなダイアログが出てくるので、「チャンネルIDをコピー」をクリックして、値をコピーしてください。


あとはメッセージを自由に設定し、以下のようにカスタマイズを作成したら完成です。


ジョブを実行し、LINE WORKS にメッセージが送信されたら成功です!


この記事内では詳しくは紹介していませんが、送信するメッセージ内に kintone のレコード情報を入れることもできますので、是非お試しください。


応用:メッセージにメンションを含めたい場合

LINE WORKSに対し、やること「LINE WORKS にメッセージを投稿する」でメッセージを投稿する際、メッセージに「<m userId="【LINE WORKSのユーザーID】">」を設定していただくと、メンションを飛ばす事ができます。


カスタマインの設定例は次のようになります。


LINE WORKSのユーザーIDについては、LINE WORKSの「LINE WORKS アドレス帳」から次の箇所を確認してください。


また、次のページが参考になります。併せてご確認下さい。

メンバーへのメンション | LINE WORKS Developers (worksmobile.com)