はじめに

Excel出力やPDF出力において、フィールド値によって表記を変更した値を入れたい場合、どのようにすれば実現できるでしょうか?


ここではExcelのSWITCH関数を用いた、複数パターンに対応した表記の置き換えについて、月数(例:1月)を旧暦(例:睦月)に変換する という例でご説明します。


事前準備 アプリの作成

まずはシンプルな出力対象アプリを作成します。


フィールドコードとフィールド名は同一としています。

月数:数値

月:文字列(1行)



併せて、テンプレートアプリを作成します。

フィールドコードとフィールド名は同一としています。

番号:数値

名称:文字列(1行)

テンプレート:添付ファイル


事前準備 テンプレートファイルの作成

次に、以下画像のようにテンプレートファイルを作成してください。

SWITCH関数を用いた式の箇所(C4セル)は次のような内容となります。

=SWITCH(B4,"1月","睦月","2月","如月","3月","弥生","4月","卯月","5月","皐月","6月","水無月","7月","文月","8月","葉月","9月","長月","10月","神無月","11月","霜月","12月","師走","入力エラー")


なお、SWITCH関数における引数の意味や書き方については、以下ページを参考にしてください。

SWITCH 関数 - Microsoft サポート


事前準備 テンプレートアプリにテンプレートファイルの登録

ここまでで、テンプレートアプリとテンプレートファイルが完成しているはずですので、作ったテンプレートファイルをアプリの添付ファイルに保存してください。

事前準備 テストデータの作成

続いて、次のようにテストデータを作成してください。

月数

1

1月

2

2月

3

3月

4

4月

5

5月

6

6月

7

7月

8

8月

9

9月

10

10月

11

11月

12

12月

13

13月


※注1:上のSWITCH関数の引数と同じく、数字は半角英数字としてください。

※注2:「13月」はSWITCH関数の引数に無かった時の例(異常値)として設定しています。

カスタマイズの作成(Excel出力)

Excel出力のカスタマイズを次のように設定してみましょう。


このカスタマイズは、最初に「一覧画面を表示した時」に「ボタンをメニュー位置に配置する」でボタンを配置し、次に「ボタンを押した時」に「キーを指定してレコードを取得する」でテンプレートファイルが添付されているレコードを取得します。

 

テンプレートが取得できたら、続けて出力対象のレコードを「条件を組み立ててレコードを取得する」で取得し、最後に「Excelを出力する」でExcelファイルを出力しています。この時に出力先が「ダウンロード」になっているので、4番のアクションが実行されるとExcelファイルが出力され、その後ダウンロードが始まります。


なお、gusuku APIキーは、 共通管理画面のAPIキータブ で作成することが可能です。

このAPIキーは新たに作成してください。また今回のアプリ用にわかりやすい名前をつけるようにしましょう。


一覧画面でボタンを押した時、どのようなExcelファイルが出力されるでしょうか?



この様にExcelが出力されていれば、狙った動きになっています。


カスタマイズの作成(PDF出力)

続いて、PDFのカスタマイズを次のように設定してみましょう。


こちらのカスタマイズは、先ほどの「カスタマイズの作成(Excel出力)」とほぼ同様ですが、最後のアクションの「やること」が「Excelを出力する」から「PDFを出力する」に変わっています。


こちらも一覧画面でボタンを押した時、どのようなPDFファイルが出力されるでしょうか?


このようにPDFが出力されていれば、狙った動きになっています。


なお、PDF出力時の仕様制限については、こちらのページを参照してください。

 特に、使用できるフォントに制限がある、日付の書式はアスタリスク(*)が無いものを指定しないとUS表記になるなど、注意が必要な点があります。

まとめ

Excel出力やPDF出力にて、テンプレートファイルの設定によっては、色々な事を実現することができます。


テンプレートファイルの対応関数にはさまざまなものがありますので、対応Excel関数を参考に、様々なテンプレートファイルを設定し、ぜひお試しください。


また併せてCustomineヘルプサポートのページもぜひご活用ください。