はじめに
カスタマインでは様々な設定を行う際に「値」の指定が可能です。この「値」には様々な指定方法があります。
一部の例外はありますが、「値」で指定して可能な主なものは以下のとおりです。
固定値
フィールドの値
他のアクションの結果
関数
それぞれの指定方法について順にご案内します。
検索条件(クエリ)の書き方全般は、こちらの記事を参考にしてください。
固定値
文字通り、決まった値です。他の条件に関わらず、常に同じ値を指定したい場合がこれにあたります。
使用用途
例:キーを指定してレコードを取得するを使用して、「案件管理」アプリから「確度」フィールドが A のレコードのみを取得する
設定例
キーの値の設定画面では以下のように A と入力するのみです。
フィールドの値
フィールドに入力されている値を使用します。フィールドに入っている値をキーとしてレコードを取得する場合などに使用します。
使用用途
例:キーを指定してレコードを取得するを使用して、「案件管理」アプリの「会社名」と「顧客管理」アプリの「顧客名」フィールドが一致するレコードを取得する
カスタマイズ対象アプリ:「顧客管理」アプリ
レコード取得先アプリ:「案件管理」アプリ
設定例
キーの値の設定画面では「フィールド選択」を押すとカスタマイズ対象のフィールド一覧が表示されるため、「顧客名」を選択します。
以下のように入力されます。これにより、顧客管理アプリの「顧客名」フィールドに入っている値を指定することができます。
注意点
1.フィールド選択ボタンを押さずに「= 顧客名」と入力することでもフィールド値の指定は可能です。ただし、= (イコール) を含めずに記載すると固定値となってしまうことにご注意ください。
2.一覧画面で使用するカスタマイズでは「フィールド選択」でフィールドを指定することはできません。これは、一覧画面では複数のレコードが存在しており、どのレコードのフィールドを指すか判断ができないためです。
他のアクションの結果
他のアクションによって得られた結果を使用します。他のアプリからレコードを取得した結果やダイアログなどによってユーザーから入力された結果を値として使用できます。
使用用途
例:キーを指定してレコードを取得するを使用して、ダイアログによって入力された結果と「顧客名」フィールドが一致するレコードを取得する
設定例
キーの値の設定画面では「フィールド選択」を押すとカスタマイズ対象のフィールド一覧が表示されるため、「顧客名」を選択します。
以下のように入力されます。このように「= $17」と記載することで 17番のアクションの結果を指定することができます。
関数
カスタマインでは独自の関数があり、この関数を値として設定することが可能です。ここでいう関数はあくまでカスタマインで定義されている関数であり、kintone の基本機能における関数とは別のものを指します。
使用用途
例:キーを指定してレコードを取得するを使用して、「案件管理」アプリの「受注予定日」フィールドが本日のレコードを取得する
設定例
キーの値の設定画面では「関数」を押すとカスタマインで使用可能な関数が表示されるため、「today」を選択します。
以下のように入力されます。このように「= today()」と記載することで本日の日付を指定することができます。
特別な使い方
フィールドの値や他のアクションの結果を使用する場合、参照するフィールドのタイプによっては特別な記述方法をするケースがあります。
ユーザー選択フィールド
ユーザー選択フィールドの場合、「フィールド名.name」「$20.email」のように記載することでユーザー情報の取得が可能です。カスタマインでよく使われるものは以下のとおりです。
code ログイン名
name 表示名
email メールアドレス
これ以外に参照できる情報は
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/201942024
の「オブジェクトの内容」を参照してください。
テーブル
テーブル内の値を指定する場合は以下のように指定することで特定の行・フィールドを指定することが可能です。
記述方法は テーブルのフィールドコード[行番号].フィールドコード です。この例では、「活動履歴」がテーブルのフィールドコード、0 が行番号、活動日が指定したいフィールドのフィールドコードです。行番号は 0 からスタートするため、1行目を指定する場合は 0 、2行目を指定する場合には 1 … というように記述します。