Customineで提供しているエラーを表示するやることは、大きく分けて三つの種類があります。

フィールドにエラーを表示する、レコードにエラーをセットする、エラーダイアログを表示するの三種類です。


エラーを表示する場合、ユーザーにフィールドへの入力ミスなど操作の誤りを伝えるとともに、レコードの保存やプロセス管理のステータスが変更されるのを中断したい場合が多いと思います。

そういった場合、それぞれの やること の特性や、組み合わせる 条件 によって、できること・できないことがあるため、目的に合った組み合わせでカスタマイズする必要があります。


フィールドにエラーを表示する


フィールドにエラーをセットするやることは、エラーのチェック内容によって様々なものが提供されています。

フィールドにエラーをセットした場合、レコード保存直前のタイミングであればレコードの保存は中断できますが、プロセス管理のステータス変更はタイミングを問わず中断できません。


フィールドエラーの場合、対象となるフィールドの値が変わった「フィールドの値を編集して値が変わった時」のタイミングでエラーを表示することが多いです。

ただ、フィールドの値が変わったタイミングでエラーを表示した後、入力された値が修正されないままレコードの保存に進んだ場合、レコードはそのまま保存できてしまいます。

そのため、「フィールドの値を編集して値が変わった時」に加えて、レコード保存直前のタイミングでも同じエラーチェックを行うアクションが必要になります。


レコードにエラーをセットする


レコードにエラーをセットする」は、個々のフィールドではなくレコードそのものにエラーをセットします。

実行すると、上記のようにkintoneアプリの画面上部にエラーメッセージが表示されます。

条件にレコード保存直前のタイミングを指定すると、レコードの保存を中断できます。

また、条件「プロセス管理のアクションを実行した時」と組み合わせると、プロセス管理のアクションのステータス変更も中断できます。


エラーダイアログを表示する


エラーダイアログを表示する」は、上記のようなダイアログを表示するだけで、レコードの保存キャンセルやプロセス管理のステータス変更キャンセルは行いません。

そのため保存をキャンセルしたい場合は、ダイアログの表示と やること「レコードにエラーをセットする」を組み合わせて使用します。


エラーダイアログを表示して保存をキャンセルする」は、単体でエラーダイアログの表示と保存の中断を両方行えますので、ダイアログの表示と共にレコードの保存を中断したい場合はこちらを使用する方が便利です。


エラー表示の条件について

エラーの表示と共にレコードの保存を中断したい場合は、レコード保存直前の条件を指定してください。

例えば下記のやることです。


保存直前の条件であれば、まだレコードは保存されていませんので中断できます。

保存直後の条件では、すでにレコードは保存済みですので中断できません。

また、「フィールドの値を編集して値が変わった時」のタイミングでもエラーを表示することができますが、このタイミングでセットしたエラーはレコード保存時には使用できません。

フィールドに値がセットされたタイミングでエラーを表示しつつ、適切な値が入力されていなければレコードの保存も中断したい場合は、エラー表示のやることを指定したアクションを、「フィールドの値を編集して値が変わった時」と「レコードを保存する直前(削除時は除く)」それぞれ一つずつ作成し、両方でエラーが表示されるようにカスタマイズしてください。


表にまとめると下記です。

やること

条件

レコード保存

中断

ステータス変更

中断

フィールドにエラーを表示する

レコードを保存する直前

できる

レコードを保存した直後

できない

フィールドの値を編集して値が変わった時

できない

プロセス管理のアクションを実行した時

できない

レコードにエラーをセットする

レコードを保存する直前

できる

レコードを保存した直後

できない

フィールドの値を編集して値が変わった時

できない

プロセス管理のアクションを実行した時

できる

エラーダイアログを表示する

※条件を問わず、このやることだけでは保存キャンセルできない

できない

できない

エラーダイアログを表示して保存をキャンセルする

レコードを保存する直前

できる

レコードを保存した直後

できない

※ダイアログは表示されるが保存は中断されない

フィールドの値を編集して値が変わった時

できない

プロセス管理のアクションを実行した時

できる



ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください。


Customineドキュメントサポートページもぜひご活用ください。