レコードにコメントを投稿する「現在のレコードにコメントを投稿する」を使って、テーブル内のフィールドの値が変更されていたらコメントでお知らせするカスタマイズをご紹介します。


なお、kintoneの通知機能でもテーブル内のフィールド値の変更を通知の条件に設定することは可能です。

ただ、テーブル内のフィールドについては下記のような仕様となっています。


・テーブルのいずれかの行でフィールドの値が条件を満たしたときに通知されます。

 ただし、ほかの行のフィールドの値が条件をすでに満たしていた場合は、通知されません。


※詳細は下記のサイボウズ様のページをご覧ください。

 レコードが特定の条件を満たしたときの通知を設定する(レコードの条件通知の設定)


例えば kintone のレコードの条件通知 設定 で「テーブル内の連絡事項フィールドが未入力でなければ通知する」といった設定にしたとしても、

テーブルの1行目で連絡事項フィールドに入力されて通知された後は、2行目以降でフィールドの値を変更しても通知されない、という状況になります。


1行目は通知されても・・・


2行目の更新は通知されない



今回は、このような場合の通知をkintone のコメントを使って行う方法をご紹介します。



ただ、「現在のレコードにコメントを投稿する」はレコード追加の際はまだレコードができていないのでコメント投稿ができず、使えません。


そのため、

  • レコード追加はkintoneの通知で

  • テーブル内のフィールドの値変更はコメントで

のようにご利用いただければと思います。


kintoneアプリの設定


フィールド名とフィールドコードは一致させています。

今回カスタマイズに利用する連絡事項フィールドは、文字列(1行)フィールドです。


Customineでのカスタマイズ

カスタマイズのポイントは2つあります。

  • テーブル内のフィールドが更新されたかどうかの判断方法

    • 編集画面を開いた時のテーブルの値を取得

    • レコードが保存された後のテーブルの値を取得
      ⇒この二つを比較し、テーブルが変更されたかどうかを判断します。

  • コメントの投稿


まずは、テーブル内のフィールドが更新されたかどうかの判断方法です。


今回は”連絡事項フィールドの値が更新されているかどうか”を確認したいので、

まずは編集画面を開いた時点の連絡事項フィールドの値を取得しておきます。


今回は編集画面を開いた時、テーブルには2行あり、連絡事項に値が設定されています。


テーブルの値は単純に比較できないので、「テーブル中のフィールド値を区切り文字で結合する」で複数の行の値を文字列として繋げ、まとめて取得します。

やること「テーブル中のフィールド値を区切り文字で結合する」を指定し、連絡事項フィールドの値を「,」区切りで連結します。

今回の例では、やることの処理結果は下記のようになります。


 資料確認しました。問題ないです,追加の資料を添付したので確認してください。


条件は「編集画面を表示した時」を指定します。

これで編集前のテーブル内の値の取得は完了です。



次に、レコードを保存した時のテーブル内のフィールドの値をまとめて取得します。


編集画面を開いた時と同じく、「テーブル中のフィールド値を区切り文字で結合する」でテーブル内の連絡事項フィールドの値を「,」区切りで連結します。

条件には「レコードを保存した直後(削除後は除く)」と「現在の画面が編集画面ならば」を指定します。


このやることの処理結果は下記のようになります。


 資料確認しました。問題ないです,追加の資料を添付したので確認してください。,追加の資料を確認しました。


アクション番号23で取得しておいた値とは異なる値になっていますので、レコードを開いた時と保存した時では、テーブル内の連絡事項フィールドの値が変更された、ということがわかります。



次に、テーブルの値が変更されている場合に「現在のレコードにコメントを投稿する」でコメントを投稿します。


コメント」には、コメントに記載したい本文を指定します。

宛先指定には、コメントの宛先に指定したいユーザーやグループ、組織を指定します。

宛先タイプには、宛先に個人、グループ、組織の何を指定するのか指定ください。


詳細な指定方法は、「現在のレコードにコメントを投稿する」のドキュメントをご確認ください。


条件は他のアクションの実行が完了した時アクションの結果が特定の値ならばを指定し、アクション番号26の編集後のテーブル内の連絡事項フィールドの値と、編集画面を開いた時の編集前の連絡事項フィールドの値を比較し、等しくなければコメントを投稿するように設定しました。


これでカスタマイズの作成は完了です。

「kintoneアプリへ登録」を行い、実行結果を確認してください。


今回の例ですと、下記のようにテーブルの値が更新されているので、コメントが投稿されます。

 レコードを開いた時:

  資料確認しました。問題ないです,追加の資料を添付したので確認してください。

 レコード保存時:

  資料確認しました。問題ないです,追加の資料を添付したので確認してください。,追加の資料を確認しました。



ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください。


Customineドキュメントサポートページもぜひご活用ください。