業務アプリで必ずと言っていいくらい利用される日付の情報は、 kintone アプリでは「日付」フィールドを利用します。入力時や編集時にクリックすると、カレンダーが出てきてそこから日付を選択し、入力することが出来ます。


これはとても便利なのですが、業務のルールに拠っては選択してはいけない曜日がある場合があります。ということで今回は、日付フィールドで選択できない曜日を設定する、というカスタマイズを作成してみたいと思います。


Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。


アプリとカスタマイズの動作例

ここでは例として、「契約開始日は平日でなければならない」という運用ルールを実現するカスタマイズを作成してみたいと思います。カスタマイズするアプリは、日付フィールドがあるアプリであればなんでも構いません。

この記事では、アプリストアにある契約書管理アプリを用います。


カスタマイズの動きとしては、次の画面のように土曜または日曜を選んでレコード保存しようとすると、エラーメッセージが表示され、保存がキャンセルされます。


Customineの設定

それでは、この契約書管理アプリに対してカスタマイズをしていきます。Customine のアプリ選択画面から、契約書管理アプリを選択してカスタマイズの作成を始めます。もしなければ追加してからCustomineで選択してください。


さて、「ある曜日の日付を選択できないようにする」を実現するには、どのようにすればいいでしょうか? 仮に土日の日付を選択していても、保存できなければ運用ルールに沿ったデータだけになりそうです。ですので、土日の日付が選択された場合はエラーを出すようにカスタマイズします。


設定は次の1アクションで完了します。

次の画像の通りに設定してください。


やること「フィールドエラーを表示する」、条件「レコードを保存する直前(削除時は除く)」「指定の日付が指定の曜日ならば」を使います。


やること「フィールドエラーを表示する」の「フィールド」パラメータには「契約開始日(日付_0)」フィールドを選択し、「エラーメッセージ」パラメータには「契約開始日は平日にしてください。」と設定します。


条件「指定の日付が指定の曜日ならば」の「日付」パラメータには、「やること」と同様に「契約開始日(日付_0)」フィールドを選択し、「曜日」パラメータには「土曜日または日曜日」を選択します。


完成したら、「kintoneアプリへ登録」をクリックして動きを確認してみてください。


おわりに

この記事では日付フィールドで指定の曜日を選択した状態で保存できないようにするカスタマイズをご紹介しました。


非常にシンプルなカスタマイズですが、よくある業務ルールを簡単に実装する手段としてとても有効かと思います。

曜日の条件は平日、週末、特定の曜日が選択できますので、曜日に関する簡単な設定はこれ一つで全てまかなえます。ぜひご活用ください!


Customineヘルプサポートのページもぜひご活用ください。