今回は やること「条件を組み立ててレコードを取得する」(画面のカスタマイズ)、「条件を組み立ててレコードを取得する」(Job Runner)の「検索条件」で、画面指定(条件ビルダー画面)の使い方を説明します。複数の条件を指定する方法も併せてお伝えします!



今回登場するフィールド

フィールド名

フィールドタイプ

初回面談日

日付

提案プラン

ドロップダウン

オプション

複数選択

ユーザー選択

ユーザー選択


※フィールド名とフィールドコードは同一のものを設定しています。


「提案プラン」の設定値:


「オプション」の選択肢:



「かつ(AND)」の条件指定方法

「検索条件」を押した後の条件ビルダー画面で

右上が「全ての条件を満たす」になっていることを確認し

「+ボタン」か左下の「条件追加」を押して

「条件1」「条件2」のように複数の条件を指定することで、条件指定できます。

「かつ(AND)」の条件例:

『「初回商談日」が「今月」』かつ『「提案プラン」が「Aプラン」』


「または(OR)」の条件指定方法

「検索条件」を押した後の条件ビルダー画面で

右上の「全ての条件を満たす」を押して「いずれかの条件を満たす」に変更し

「+ボタン」か左下の「条件追加」を押して

「条件1」「条件2」のように複数の条件を指定することで可能です。

「または(OR)」の条件例:

『「初回商談日」が「今月」』または『「提案プラン」が「Aプラン」』


「かつ(AND)」と「または(OR)」を組み合わせた条件指定方法

左下の「グループを追加」を押して

「条件1」「グループ1」のように複数の条件を指定することで可能です。


「かつ(AND)」と「または(OR)」の条件例:

1)『「初回商談日」が「今月」』かつ
  『「提案プラン」が「Aプラン」または「オプション」が「Xオプション」』



2)『「初回商談日」が「今月」』または
  『「提案プラン」が「Aプラン」かつ「オプション」が「Xオプション」』



値を選択するタイプのフィールドでの条件指定について(q関数)

kintoneには値を選択して設定するフィールドタイプがあります。


具体的にはチェックボックスや複数選択、ドロップダウン、ユーザー選択フィールドなどが該当するのですが、これらのフィールドに対しカスタマインから やること「クエリで条件を指定してレコードを取得する」でレコード取得を行う場合には、q 関数 という関数を用いて指定を行う必要があります。


ところが、やること「条件を組み立ててレコードを取得する」を使う場合には、q 関数を自動で付け足していい感じに条件を指定してくれ、簡単にレコード取得を実現する事ができます。


1つの値で絞り込む例

ここでは例として、提案プラン(ドロップダウンフィールド)が「Aプラン」のレコードを取得します。


条件ビルダーで条件1に「提案プラン」を選択し、「挿入」から「フィールド」をクリックします。


「フィールド」をクリックするとフィールド選択の画面がでてくるので、「提案プラン」を押すと更に「提案プラン」の値選択肢が表示されますので、「Aプラン」を選択します。


すると、以下の図のように「${”Aプラン”}」と自動でセットされます。

このまま「OK」を押すと、条件設定完了です。

2つの値どちらかを設定しているものを絞り込む例

上の例では提案プラン(ドロップダウンフィールド)が「Aプラン」のレコードを取得するよう設定しましたが、これに加えて「Bプラン」を選んでいるレコードも取得したい場合はどのように設定するのでしょうか。このときの条件を文字で表すと、「提案プランがAプランまたはBプランのとき」となります。


条件ビルダーで続いて、先ほどと同様に右の「挿入⋎」から「フィールド」を選択し、今度は「Bプラン」をクリックし、選択決定します。

すると、次のようになります。


これで、提案プランがAプランになっているレコード、Bプランになっている全てが取得対象になりました。


詳細画面で現在表示しているフィールド値と同値が含まれるレコード取得の例

例えば「提案プラン」が現在の詳細画面のフィールド値と同じ値のレコードを取得する場合には、次のように設定します。


すると、次のような条件ビルダーの設定画面となり、詳細画面で現在表示しているレコード値と同じ値のレコードが取得できます。


なお、次のように設定し、現在表示しているレコード値と同じ値のレコードか、Aプランのレコード といった条件設定を行う事もできます。


詳細画面で現在表示しているフィールド値と同値が含まれるレコード取得の例(ユーザー選択、組織選択、グループ選択フィールドの場合)

ユーザー選択、組織選択、グループ選択の各フィールドで、現在表示しているフィールド値と同じ値が含まれるレコードを取得する場合には、すこし操作が異なりますので説明しま
す。


まず、「挿入∨」をクリックしてユーザー選択フィールドを指定するところまでは前述の操作と同様になります。


すると、次のような表示になるのですが、


このまま「OK」を押しても次のようにエラーとなります。


これは、${ユーザー選択}のところでEnterを押し、次のような表示になっていれば「OK」を押せるようになります。


結果、次のように登録されていれば条件が設定できています。


ユーザー選択フィールドにログインユーザーが含まれているレコードを条件とする例

ユーザー選択フィールドでは、「ログインユーザーが含まれている」レコードを簡単に条件設定する事もできます。

ユーザ選択フィールドに特定のユーザーが含まれているレコードを条件とする例

特定のユーザーを明示的に条件指定する場合は、条件ビルダーの右の「挿入⋎」から「ユーザー」を選択してください。


すると次のような画面が表示されます。


たとえばここで2人ユーザーを選択し、「選択決定」を押すと次のようになります。

上のように、ユーザーIDが表示されていれば設定できており、その指定したユーザーが含まれるレコードを取得することができます。



別のアプリから取得したレコードのフィールドの値を条件にレコードを取得する例

下記の図のように、Bアプリの「キー」フィールドの値を条件に、Aアプリからレコードを取得することが可能です。


取得結果は下記のように、キーがA001とA002のレコードだけが取得されます。


カスタマイズ例は下記です。

Bアプリからレコードを取得し、アクションの結果を条件を組み立ててレコードを取得する」の検索条件に指定します。


検索条件を指定する際に、条件にはキーの値が「次のいずれかを含む」を指定してください。

条件に指定する値は、「挿入」→「他のアクションの結果」からアクション23の結果を指定可能です。


注意点として、「挿入」→「他のアクションの結果」からアクション23の結果を指定すると、下記のように[0]が指定された状態になります。

これは「アクション23で取得したレコードの1レコード目」という意味ですが、

ここでは、アクション23で取得した全レコードの「キー」の値を条件に指定したいので、

[0]は削除してください。


誤った状態:


正しい状態:


下記のような指定になっていれば設定できており、Bアプリの「キー」フィールドの値を条件に、Aアプリからレコードを取得できます。



おわりに

 やること「条件を組み立ててレコードを取得する」(画面のカスタマイズ)、「条件を組み立ててレコードを取得する」(Job Runner)を使うと、複雑な条件でのレコード取得が必要な場合でも、条件の設定が比較的簡単に行えます。


またレコードを取得した結果は、例えば画面のカスタマイズなら「レコードの一覧をポップアップで表示する」を使うと簡単に確認できます。


動きをこまめに確認しながら、ぜひ思うような条件を組み立ててみてください!