はじめに

カスタマインでは条件を組み合わせることによって、指定したアクションの実行する・しないを柔軟に変更することができます。特に、追加条件として設定可能な「2つの値を比較して条件を満たすならば」を使用すると、

など、様々な値を比較することが可能となります。


この記事で基本的な使い方をつかんでいただき、より実践的な使用例として「住所から都道府県名を抜き出して別フィールドに転記する」をご覧ください。

フィールド値の比較

簡単な例として、同一レコード内のフィールド値を比較する使い方を紹介します。

以下のようなアプリを想定し、「決定時期」「受注予定時期」が同一の場合にはエラーを表示するカスタマイズです。


カスタマイズは以下のとおりです。「2つの値を比較して条件を満たすならば」の設定では比較する値(A)には「決定時期」フィールド、比較する値(B)には「受注予定時期」フィールドを指定しています。



なお、上記のカスタマイズは必ずしも「2 つの値を比較して条件を満たすならば」を使用する必要はなく、代わりに以下のように「フィールド値が特定の値ならば」でも同じ動作となります。





他のアクションの結果との比較

ダイアログで入力された値はフィールド値ではありませんが、「他のアクションの結果」を指定することで比較が可能です。


以下の例では1番のアクション「日付入力ダイアログを表示する」によって入力された日付の値($1)と、「2022-06-21」を比較して一致した場合にエラーダイアログを表示しています。



上記のカスタマイズも「2 つの値を比較して条件を満たすならば」を使用する必要はなく、代わりに以下のように「アクションの結果が特定の値ならば」でも同じ動作となります。





「リストから要素を取り出す」によって取得した値

ここまで紹介した通り、フィールド値や他のアクションの結果は他の条件で代替が可能です。ただし、「リストから要素を取り出す」によって取得した値と任意の値を比較することは「2つの値を比較して条件を満たすならば」以外では条件を満たすことはできません。


ご紹介するカスタマイズは、以下のような「経費精算」アプリにおいて一覧の条件でレコードを取得し、金額が 10万円を超えるレコードのみ「高額決済」アプリに転記する例となります。



カスタマイズは以下のとおりです。「リストから要素を取り出す」によって取り出された値は「$3.金額」のようにアクション番号とフィールドコードを記述することで指定が可能です。アクション 4,5 では「2つの値を比較して条件を満たすならば」を使用して、「リストから要素を取り出す」によって取得した値と「100,000」を比較して処理を分岐しています。



以上が簡単な使用例となります。

ぜひこの新しい条件を活用して、今までできなかったカスタマイズを作ってみてください!