画面のカスタマイズではログインユーザーの権限で実行されるため、ゲストがゲストスペースのアプリにレコードを追加した時に、ポータルや社内のスペースにあるアプリのレコードを操作する、といった事はできません。


Job RunnerのWebhookを使用すれば、こういった処理も可能です。

なお、Webhookが初めての方はまずはこちらの記事をご覧ください。



アプリの設定

ゲストスペース内のアプリ

「コード」は文字列(1行)フィールドです。

コードフィールド、添付ファイルフィールドは共にフィールド名とフィールドコードは同じに設定しています。


こちらのアプリにレコードが追加された時に、コードフィールドと添付ファイルフィールドの値をコピーしてポータルのアプリにレコードを追加します。


ポータルのアプリ

ポータルや社内向けのスペースなど、ゲストがアクセスできない場所にあるアプリです。

アプリの設定はゲストスペース内のアプリと全く同じです。


APIトークンの設定

ゲストスペースのアプリは「レコード閲覧」のアクセス権を設定したAPIトークンを追加します。


ポータルのアプリは「レコード追加」のアクセス権を設定したAPIトークンを追加します。


カスタマイズ

まず、kintoneアプリへの接続設定を行います。

ゲストスペースのアプリと、ポータルのアプリそれぞれに設定します。


やることは「kintone 接続設定を行う」、起点となる条件は「Webhook を開始した時」です。

二つの目の接続の条件は「他のアクションの実行が完了した時」で繋げます。


次に、「Webhook から渡されたレコードを取得する」でゲストスペースのアプリに追加されたレコードを取得します。



レコードが取得されたら、「添付ファイルをコピーする」で添付ファイルをコピーします。

その際のAPIトークンは、ゲストスペースのアプリに接続しているアクション番号「4」を指定してください。


最後に、「レコードを追加する」でポータルのアプリにレコードを追加します。


APIトークンは、ポータルのアプリに接続するアクション番号「1」を指定します。

マッピングには、アクション番号3でコピーした添付ファイルと、コードフィールドの値を指定しました。



以上でカスタマイズは完了です。

「ジョブ生成・設定」ボタンをクリックし、URLを生成します。


URLを、kintoneのゲストスペースのアプリのWebhookの設定に追加したら、ゲストスペースのアプリにレコードを追加して実行を確認してみてください。


ゲストスペースにレコードを追加すると、ポータルのアプリにもレコードが追加されましでしょうか?

もしうまく動作しないようでしたら、Customineのジョブ設定画面にある「実行履歴」でログを確認してみてください。


ご不明点等ございましたら、チャットにてご質問ください!


Customineドキュメントサポートページもぜひご活用ください。