レコードのタイトルとして"名前"+"日付"を入力したい場合など、レコード内の項目を結合して自動で入力したいことってありますよね。今回は「保存」を押すと自動で「タイトル」に「ユーザー選択」と「日付」を結合して入力するカスタマイズをご紹介します。


Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。


アプリのフォーム

アプリのフォームは以下の通りです。



フィールドタイプ

タイトル:文字列一行

ユーザー選択:ユーザー選択

日付:日付

本文:文字列複数行


Customineの設定


Customineなら以下の設定だけで済みます!

・「やること」:「フィールドに値をセットする」を使用します。

・「フィールド」:入力先である「タイトル」フィールドを選択します。

・「値」:「${ユーザー選択[0].name}${日付}」を入力します。

・「条件」:レコードを作成したときに入力したいので、「レコードを保存する直前(削除時は除く)」を使用します。

他のフィールドの値をそのままコピーして入れたい場合は、「フィールドを選択」からコピー元のフィールドを選択すると、必要な式が入力されます。



ユーザー選択フィールドは特殊で、1ユーザーに対し、「ログイン名」と「ユーザー名」が含まれており、さらにユーザーを複数選択することが可能です。名前を入力したい場合は、「${ユーザー選択[0].name}」のように入力します。この式は選択したユーザーのうち一人目の「ユーザー名」を入力することを意味しています。


今回はタイトルに「ユーザー選択」のユーザー名と「日付」を結合して入力したいので、値の欄には「${ユーザー選択[0].name}${日付}」と入力しておきます。


設定が完了したら、「kintoneアプリへ登録」し、動作を確認してみましょう!


ユーザーと日付を入力して保存すると、タイトルにユーザー名と日付が表示されていると思います!


+αカスタマイズ:編集不可にしよう

タイトルフィールドは自動で入力されるフィールドになりました。ユーザーが入力する必要がなく、入力しても自動で上書きされるので、入力しなければいけないフィールドと勘違いしないようにユーザーが入力できないように設定しておきましょう。

kintoneの標準機能のアクセス権で編集不可にしてしまうと、上のタイトル自動入力のカスタマイズも働かなくなってしまうので、これもCustomineで設定していきます!

編集不可の設定には「やること」の「フィールドを無効化する」を使用します。「条件」は「追加画面・編集画面を表示した時」を使用します。また、一覧画面で動作する必要はありませんので、「一覧画面の鉛筆を押した時」は「一覧画面の鉛筆を押した時は含める」「含めない」どちらでも構いません。


設定が完了したら、再度「kintoneアプリへ登録」し、動作を確認してみましょう!


追加画面・編集画面でタイトルフィールドが編集不可になっていると思います。


+αカスタマイズ:日付の表記を変更しよう

日付や時刻をフォーマットする」を使えば、日付を別の表記に変えてタイトルフィールドに入力することもできます。日付を別の表記に変換してから、変換した値がタイトルフィールドに入力されるように設定しましょう。


「日付や時刻をフォーマットする」の「日付の書式」は好みのものを選択してください。別のアクションで結果を利用したいので、ここでは「セット先フィールド」を省略しています。「フィールドに値をセットする」のセットする値も「${ユーザー選択[0].name}${日付}」から「${ユーザー選択[0].name}${$1}」に変わっていることに注意してください。「${$1}」は1番のアクションの値を入力することを意味しています。

1番のフォーマットが終わった後に2番のアクションを実行したいので、条件も「他のアクションが実行が完了した時」に変更しましょう。


設定が完了したら、再度「kintoneアプリへ登録」し、動作を確認してみましょう!


日付が別の表記になってタイトルに入力されていると思います。


Customineはやりたいことをすぐに試すことができます。いろいろ試して、業務に合わせたカスタマイズをして頂ければと思います。