kintone の一覧画面では、鉛筆アイコンをクリックすると編集モードになり、そのレコードを一覧画面上で直接編集できるようになります。これはとても便利なのですが、時々重要なフィールドなど、一覧画面からは編集して欲しくないフィールドがあったりします。こんなとき、皆さんはどうしていますでしょうか?


gusuku Customineには「一覧画面の鉛筆アイコンを消す」という機能もあるのですが、これを利用するとせっかく便利な編集機能が一切使えなくなってしまいます。そこで今回は、一覧画面で編集できるものと出来ないものを選択してユーザーに提供する、というカスタマイズを作成してみたいと思います。


Customineの基本的な事柄は、こちらの「はじめてのカスタマイズ」をご参照ください。


利用想定シーン

実はもともと一覧画面の編集モードでは、例えばルックアップした結果をコピーしているフィールドは、自動的に編集できないようになっています。このカスタマイズでは、これと似たようなことを実現してみたいと思います。


カスタマイズするアプリは何でも良いのですが、ここではアプリストアにある案件管理アプリを利用します。もちろんお手元の kintone アプリでお試しいただくことも可能です。


最終的なアプリの一覧画面はこのような見え方になります。


Customineの設定

それでは、この案件管理アプリに対してカスタマイズをしていきます。Customine のアプリ選択画面から、案件管理アプリを選択してカスタマイズの作成を始めます。


まず、フィールドを編集できないようにするにはどうすればいいのでしょうか? これは、フィールドを無効化すれば入力不可の状態を作ることが出来ます。問題は、これをどういう条件で実行するか、です。


Customine では、「編集画面」というと実は一覧画面の編集モードと、編集画面との両方を意味しています。それを区別するオプションとして「一覧画面の鉛筆を押した時」という設定があるので、これを使いましょう。


それでは設定してみます。

  • 「やること」にカテゴリー:フィールドから「フィールドを無効化する」を選択します
  • 「フィールド」には編集出来ないようにしたいフィールドを選択してください

これでやることの設定は完了です。続いて条件の方を設定してみます。

  • 「条件」に「編集画面を表示した時」を選択します
  • ここで鉛筆モードで動作するように「一覧画面の鉛筆を押した時」は「一覧画面の鉛筆を押した時も含める」を選択してください
  • このままでは普通の編集画面でも動作してしまいますので、さらに条件「現在の画面が一覧画面ならば 」を追加してください

最後に条件「現在の画面が一覧画面ならば」を追加するのがポイントですね。これで一覧画面だけ「やること」が実行されるようになります。

最終的な設定は以下のようになります。「kintoneアプリへ登録」して動きを確認してみてください。


まとめ

一覧画面での編集をさらに活用するカスタマイズは以上になります。一覧に表示するフィールドの設定とともに、より表形式のレコード一覧画面を活用できると思いますので、ぜひお試しください。